インターネット回線知識

モデムやONUを交換する方法・手順・費用

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長く光回線を利用していると、
光回線でインターネットを使うのに必要な周辺機器に色々な不具合が出てくるわ。

スマホとかパソコン、WiFiルーターといった自分で購入できる機器は、
調子が悪くなったらすぐに買い替えることも可能よ。

でも光回線の事業者からレンタルしている「ONU」や「モデム」といった機器は、
どうやったら交換してもらえるのかよく分かんなかったりするのよね。

そこで光回線のレンタル機器であるONUやモデムの交換について、
詳しく見ていきましょう。

     
   

光回線のONUやモデムは交換してもらえる?

そもそも光回線のONUやモデムは交換してもらえるのかってことだけど、
利用している光回線の事業者にお願いすれば交換してもらうことはできるわ。

ただWiFiルーターなどを買い替える時のように、単にONUやモデムが
古くなったからってだけじゃ交換してもらえない可能性が高いのよね。

ONUやモデムが
 ・故障している
 ・新しいサービスに対応していない
といった場合でないと基本的には交換してもらえないのよ。

ONUやモデムが故障したことで、インターネットが繋がりにくくなったり
極端に通信速度が遅くなったりすれば交換してもらえるわ。

回線事業者やプロバイダが提供する新しいサービスにONUやモデムが
対応してなくて利用できない場合も、交換してもらえる可能性が高いわね。

ONUやモデムの交換は基本的に無償だけど・・・

ONUやモデムはレンタル機器だから、
故障や新サービス非対応で交換してもらう場合には基本的にお金はかからないわ。

ただしユーザーの過失によってONUやモデムが故障した場合には、
いくらレンタル機器でも交換には費用が発生するのよね。

ONUやモデムを交換する際には、新しいONUやモデムを設置したら、
今まで使っていたONUやモデムは光回線の回線事業者に返すことになるの。

故障による交換の場合は、故障の原因をはっきりさせるために返却された機器を
専門の技術スタッフが点検します。

そこで故障の原因がユーザーの過失と分かると後日費用を請求されるから、
ONUやモデムが故障した原因に心当たりがあれば最初から正直に話しておいた方が
良いわよ。

回線事業者の方からONUやモデムの交換をお願いしてくることは無い

ある日突然、利用している光回線の回線事業者が「今なら無料なので、
ONUやモデムを交換しませんか?」といった電話がかけてくることは絶対と言って
良いほど無いわ。

光回線の回線事業者は良くも悪くもそれほど親切じゃないから、よほど切羽詰まった
状況にでもならない限りはユーザーの家に直接電話をかけてこないのよ。

回線事業者はせいぜいメールかDMを送ってくるぐらいで、ONUやモデムの交換を
勧める電話をかけてくるのは回線事業者やプロバイダじゃなくて代理店がほとんどね。

しかも悪徳な代理店が電話をかけてくることが多くて、「NTTから委託された」とか
「KDDIの正規代理店」といったウソを平気でついてくるのよ。

信用してONUやモデムの交換をお願いすると、無料なのはONUやモデムの
本体代だけといって高額な交換費用を請求されたりするわ。

酷い場合にはONUやモデムの交換と言いながら、実際には光回線サービス自体を
別のものに乗り換えさせられるなんてこともあるとか。

NTTやKDDIといった光回線の回線事業者が、委託業者や代理店を使って
ONUやモデムの交換を勧めてくることも無いから騙されないでね。

光回線のONUやモデムの耐用年数は?

光回線のONUやモデムの寿命は7~10年ぐらいと一般的に言われているわ。

だからONUやモデムを7年以上使っていて、通信速度が遅くなったりインターネットに
繋がりにくくなったりしたら、ONUやモデムの交換を検討した方が良いわよ。

ただ電化製品でもそうだけど、こういう機器って当たり外れがあって、
普通に使っているのに7年持たずに使えなくなることもあれば、
10年以上使っても何の問題も無いこともあるのよね。

実際私の自宅のONUは軽く10年以上使ってて特に何のメンテナンスもしてないけど、
通信速度が遅くなったり繋がりにくくなったりしたことは1度も無いわ。

あくまで7~10年は一般的に言われてるONUやモデムの寿命であって、
それより短くても重大な不具合が発生することもあるし、
それより長くてもちょっとした不具合すら発生しないこともあるのよ。

     
   

光回線のONUやモデムを交換してもらうには

ONUやモデムの調子が悪くなった場合には、
利用している回線事業者に問い合わせることで交換してもらうことができるわ。

回線事業者ごとに交換までの流れが多少違ってたりするので、
回線事業者ごとのONUやモデムの交換について詳しく説明するわね。

フレッツ光の場合

NTTのフレッツ光でONUやモデムを交換してもらうには、
ONUやモデムが故障していることが大きな条件となるわ。

NTTでは契約プランごとに設置するONUやモデムの機種が決まってて、基本的に
故障か契約プランの変更でないとONUやモデムを交換することはできないのよ。

フレッツ光のONUやモデムを交換してもらう場合の問い合わせ先は下記の通りよ。
 ・NTT東日本・・・0120-000-113
 ・NTT西日本・・・0120-248-995

いずれも24時間年中無休だけど、
オペレーターが対応してくれるのは9時から17時までとなってるわ。

17時から翌9時までは自動音声による対応で、
後日オペレーターから折り返しの電話がかかってくるシステムよ。

NTTではONUやモデムの交換は基本的に無償だけど、
ユーザーの過失によって故障した場合には10,000円前後の費用が発生します。

自分で交換するか、スタッフに交換してもらうか

フレッツ光のONUやモデムを交換する方法は、
 ・機器だけ送ってもらって自分で交換する
 ・スタッフに家まで来てもらい交換してもらう
のどちらかを選ぶことができるわ。

自分で交換する場合は、
早ければ機器を即日発送してくれて翌日には手元に届いて交換することも可能よ。

スタッフに交換してもらう場合は、
日程調整が必要だから早くても2~3日はかかっちゃうのよね。

手間はかかるけど早く交換できる方を選ぶか、手間はかからないけど交換までに少し時間がかかる方を選ぶかってことになるのね。

ちなみに交換して不要になったONUやモデムは、
自分で交換する場合はNTTに返送する必要があるけど、
スタッフに交換してもらう場合はスタッフが持ち帰ってくれるわよ。

ドコモ光の場合

ドコモ光は「光コラボ」と言われるもので、ドコモがNTTからフレッツ光の回線を
借りるような形で光回線サービスを提供しているのよ。

だからドコモ光で設置されるONUやモデムはフレッツ光と同じもので、
交換は基本的に故障以外ではできないわ。

ドコモ光のONUやモデムの交換に関する問い合わせ先は下記の通りよ。
 ・固定電話、ドコモ以外の携帯電話・・・0120-800-000
 ・ドコモの携帯電話・・・(局番なし)113

メッセージアプリのLINEでも問い合わせ可能で、「ドコモ故障サポート」を
友だち追加すればLINEのトーク画面で問い合わせができるわよ。

電話は24時間年中の受付で、9時から18時まではオペレーターが対応、18時から
翌9時までは自動音声による対応で後日オペレーターが電話をかけてきてくれるわ。

LINEの受付時間は9時から17時までになってるわ。

ドコモ光ではNTTのONUやモデムを使うけど、
あくまでドコモ光ユーザーが問い合わせる先はドコモ光であって、
NTTに直接問い合わせても対応してもらえないわよ。

交換費用や交換方法はフレッツ光と同じ

ドコモ光を通じてNTTにONUやモデムの交換をお願いすることになるから、
基本的に交換にかかる費用や交換方法はフレッツ光の時と同じよ。

通常利用の範囲内での故障であれば無償交換、
ユーザーの過失による故障の場合は10,000円前後の費用が発生するわ。

交換方法は、機器だけ送ってもらって自分で交換するかスタッフに家まで来てもらって
交換してもらうかのどちらかが選べるわよ。

交換して不要になったONUやモデムは、自分で交換した場合は自分でドコモ光に返却、
スタッフに交換してもらう場合はスタッフが持ち帰ってくれます。

ソフトバンク光の場合

ソフトバンク光もドコモ光と同じ光コラボと言われるもので、
フレッツ光の回線を使った光回線サービスよ。

だからONUやモデムが故障してないと、交換してもらうことは基本的にできないの。

ソフトバンク光でONUやモデムを交換してもらたい場合は、
「0800-111-2009」に電話すると良いわ。

またソフトバンク光のマイページから折り返し電話予約を入れることもできて、
指定した時間にオペレーターから電話をかけてきてもらうことも可能よ。

受付時間は10時から19時で、時間外は自動音声で対応して後日オペレーターが
折り返し電話をかけてくれるというサービスは行っていないから気を付けてね。

ソフトバンク光ではNTTのONUやモデムを使うけど、
交換の問い合わせ先はNTTじゃなくてソフトバンク光だよ。

交換費用や交換方法はフレッツ光と同じ

交換の問い合わせ先はソフトバンク光だけど、実際にONUやモデムの交換対応を
するのはNTTだから、交換にかかる費用や交換方法はフレッツ光と一緒なのね。

自然故障の場合は無償交換、落下や水濡れなどユーザーの過失による故障の場合は
10,000円前後の費用が発生するわ。

機器だけを送ってもらって交換は自分で行う方法と、
スタッフが新しい機器を持って家まで来て交換してくれる方法のどちらかが選べるわよ。

自分で交換する方が日数はかからないけど、
スタッフに来てもらう方が交換の手間はかからないのよね。

故障したONUやモデムは、自分で交換した場合はソフトバンク光に返却、
スタッフに交換してもらった場合はスタッフが持ち帰ってくれるよ。

auひかりの場合

auひかりはドコモ光やソフトバンク光と同じ光コラボと思いがちだけど、
同じ大手携帯キャリア系でもauひかりは光コラボじゃなくて自社回線を使った光回線よ。

だからNTTのONUやモデムではなく、
auひかり専用のホームゲートウェイ(HGW)という機器を使うのね。

フレッツ光や光コラボでは故障しないとONUやモデムを交換してもらえないけど、
auひかりでは故障してる場合はもちろん「HGWが古くなったから」でも交換して
もらえるわ。

auひかりでHGWを交換する場合の問い合わせ先は下記の通りよ。
 ・HGWが故障している・・・0077-7084
 ・HGWが故障していない・・・0077-777
0120-22-0077

「0077-7084」の方は9時から23時の受付で、「0077-777」と「0120-22-0077」は
9時から20時の受付で、いずれも年中無休となってるわね。

HGWが故障してる場合としてない場合で、
問い合わせ先も受付時間も違ってるから注意してね。

自然故障による交換は無償、ユーザー都合による交換は有償

通常の使用範囲内で発生する自然故障の場合は、
HGWを交換するのに費用はかからないわ。

ユーザーの過失に因る故障やユーザー都合によってHGWを交換する場合は、
交換費用がかかっちゃうのよね。

ユーザーの過失で故障したHGWを交換する場合は、
HGWの弁償費用として10,000円ぐらい請求される恐れがあるの。

故障じゃなくて古い機種を新しい機種に交換するなどユーザー都合による交換だと、
3,000円の交換費用が発生するわよ。

フレッツ光や光コラボだとスタッフに家まで来てもらってONUやモデムを交換して
もらうこともできるけど、auひかりでは機器を送ってもらって自分で交換するのが基本ね。

交換して不要になったHGWはauひかりに郵送で返却します。

JCOMの場合

ケーブルテレビの「JCOM」でインターネットを利用している場合は、
回線終端装置としてケーブルモデムもしくケーブルモデムとONUが設置されているわ。

JCOMでは、ケーブルモデムやONUが故障した場合に加えて
機器の保守期間が終了した場合には無償で交換してもらえるのよ。

それからJCOMには料金プランがいくつかあって、
プランごとに使う機種が違ってたりするから、契約プランを変更した場合に
必要であればケーブルモデムやONUを交換することができるわ。

JCOMでケーブルモデムやONUを交換する場合の問い合わせ先は
 ・故障による交換・・・0120-99-3652
 ・プラン変更・・・0120-999-000
で、どちらも受付時間は9時から18時で、年中無休となってるわ。

電話以外にLINEでも問い合わせを受け付けてて、「J:COM公式アカウント」を
友だち追加すればLINEのトーク画面がJCOMに関する問い合わせができるよ。

保守期間終了に伴ってケーブルモデムを交換してもらう場合は、
公式サイトの専用フォームから申し込みましょう。

ケーブルモデムはスタッフが交換してくれる

JCOMでケーブルモデムを交換する場合には、
必ずスタッフが家まで来て交換作業を行ってくれるわ。

これはケーブルモデムに接続してる同軸ケーブルが簡単に取り外しできないので、
スタッフが家まで来て交換してくれるってわけ。

ONUを交換する場合は、フレッツ光などと同様に、機器だけ送ってもらって自分で
交換することもできるし、スタッフに交換をお願いすることもできるわよ。

自然故障・保守期間終了・契約プラン変更によるケーブルモデムやONUの交換では、
費用はかかりません。

でもユーザーの過失による故障でケーブルモデムやONUを交換する場合は
 ・ケーブルモデム・・・10,000円
 ・ONU・・・13,000円
の機器損害金が発生するのよね。

NURO光の場合

「世界最速」のキャッチフレーズでお馴染みのNURO光では、回線終端装置は
ONUやモデムじゃなくてauひかりと同じホームゲートウェイ(HGW)となるわ。

NURO光ではHGWが5機種ほど用意されていて、
機種によって性能差が結構あるのよね。

契約時にユーザーはHGWの機種を指定することができないから、
特に故障や不具合が無くてもHGWを交換してもらえるようになってるのよ。

NURO光のHGWを交換してもらいたい場合は、
NURO光のサポートデスク(0120-65-3810)に電話すると良いわ。

受付時間は9時から18時で、
1月の1日2日とメンテナンス日を除いては年中無休となってます。

LINEで問い合わせることも可能で、「So-netサポート」を友だち追加すれば
LINEのトーク画面でHGW交換に関する問い合わせができるよ。

LINEの受付時間も9時から18時で、
18時から翌9時の間にLINEで問い合わせると翌日の受付時間内に返事が来るわ。

HGWの「機種変更」も無償

NURO光では、自然故障はもちろんユーザー都合によるHGWの「機種変更」でも
交換費用は発生しないの。

ただしユーザーの過失によってHGWが故障した場合や
NURO光の開通が2015年9月以前で「機種変更」する場合は、
HGWの交換費用として10,000円が必要よ。

NURO光でHGWを交換する場合は、
基本的に新しい機器を送ってもらって自分で交換作業を行わないといけないわ。

交換して不要になったHGWはNURO光に返却してね。

光回線のONUやモデムの交換手順

スタッフが家に来て交換してくれるならともかく、機器だけ送ってもらって
自分で作業する場合はどうやって交換すれば良いかよく分かんないわよね。

そこで光回線のONUやモデムの交換手順を詳しく説明するわ。

さすがに全ての光回線サービスについて説明はできないから、
フレッツ光や光コラボで使われてるONUやモデムの交換手順だけにさせてね。
(他の光回線でも手順はほとんど同じ)

また交換手順について詳しく説明してる動画も貼り付けておくから、
私の拙い説明が理解できない時は動画も見てね。

ONUの交換手順

ONUを交換する場合は、まず今使ってるONUの電源を落とすんだけど、
ONUに電源ボタンは付いてないから電源コードを抜けばOKよ。

ONUの電源コードを抜いたら、次はONUと光コンセントが繋がってるケーブルの
光コンセント側を抜いて、それからONU側も抜いてね。

ONUとWiFiルーターやパソコンを接続してる場合は、
WiFiルーターやパソコンを接続しているケーブルも抜いて、
これでONUに繋がってるケーブルは全て抜けたはずよ。

今使ってるONUのケーブルが全て抜けたら、
送られてきた新しいONUと光コンセントをケーブルで繋いでね。

それからWiFiルーターやパソコンを接続するケーブルをONUに挿して、
最後に電源コードを繋げばOKよ。

VDSLモデムの交換手順

光回線で使われるモデムは「VDSLモデム」って言うんだけど、
このVDSLモデムを交換する手順も詳しく説明するわね。

基本的にはONUの時と同じで、まず今使ってるVDSLモデムの電源を落とすんだけど、
VDSLモデムにも電源ボタンは無いから電源コードを抜くの。

次に壁のモジュラージャックとVDSLモデムを繋いでるモジュラーケーブルを
モジュラージャック→VDSLモデムの順に抜いてね。

最後にWiFiルーターやパソコン、電話機と繋がってるケーブルを抜いて、
VDSLモデムに繋がってる全てのケーブルが抜けたわ。

新しいVDSLモデムには抜いたの逆の順番でケーブルを挿していくから、
まずはWiFiルーターやパソコン、電話機と繋がっているケーブルを
新しいVDSLモデムに挿すの。

次に新しいVDSLモデムにモジュラーケーブルを挿して、
モジュラーケーブルのもう片方を壁のモジュラージャックに挿してね。

最後に電源ケーブルを挿してVDSLモデムに電源が入ればOKよ。

ONUやVDSLモデムの交換後は初期設定が必要

ONUやVDSLモデムを交換しただけじゃインターネットは使えなくて、
最初に光回線を開通した時のように初期設定を施す必要があるのよ。

スタッフが家まで来てONUやVDSLモデムを交換してくれる場合でも、
新旧の機器を交換してくれるだけで初期設定まではしてくれないわ。

光回線の初期設定には
 ・ユーザー名
 ・認証パスワード(接続パスワード)
が必要になるから、光回線を契約した時のプロバイダの契約書類を用意しておいてね。

パソコンで初期設定を行う場合

ONUやVDSLモデムとパソコンをLANケーブルで接続して、
初期設定を施す方法を紹介するわね。

ONUやVDSLモデムとパソコンをLANケーブルで接続したら、OSがWindows10の
場合はスタートメニューから「設定」→「ネットワークとインターネット」に進んでね。

次に「ダイヤルアップ」を選択して「インターネットに接続します」に進んで
「ブロードバンド(PPPoE)」を選ぶの。

そうするとユーザー名やパスワードを入力する画面が現れるから、
プロバイダの契約書類に記載されてるユーザー名と
認証パスワード(接続パスワード)を入力して「接続」を押せばOK。

後は「インターネットへの接続を使用する準備ができました」という表示が出たら、
初期設定完了よ。

ちなみにユーザー名などを入力する画面に「接続名」を入力する欄があるけど、
これはデフォルトのままでも良いし、分かりやすい名前を入力しても良いわよ。

WiFiルーターを使う場合

WiFiルーターを使う場合は、WiFiルーターの設定画面にアクセスして初期設定を
施す方法もあるんだけど、付属のCD-ROMやアプリを使うと簡単よ。

WiFiルーターの設定画面にアクセスする方法は、はっきり言って面倒で、
機械関係が苦手な人にとっては高いハードルとなるわ。

だからWiFiルーターには、簡単に初期設定が施せるように、
初期設定用のCD-ROMが付属していたり、スマホアプリが用意されているのよ。

自分で初期設定を施せない場合

もし自分で初期設定を施すのが難しいと思う場合には、回線事業者やプロバイダの
オプションサービスにある「訪問サポート」を利用しましょう。

訪問サポートを利用すれば、スタッフが家まで来てくれて光回線の初期設定を
ユーザーに代わって施してくれるのよ。

自分で初期設定ができない場合は、この訪問サポートを利用すると良いわよ。

ただ訪問サポートは基本的に有料で、
スタッフの出張費プラス作業代で10,000円前後はかかっちゃうから気を付けてね。

また回線事業者やプロバイダによって訪問サポートの作業範囲が違っていて、
WiFiルーターの接続・設定まで行ってくれる場合もあれば、
光回線の初期設定しかしてくれない場合もあるわ。

さらにプロバイダによっては
訪問サポートのオプション自体が用意されてないこともあるので、
まずはプロバイダの公式サイトなどで訪問サポートが利用できるか確認してね。

ONUとモデムって何が違うの?

光回線を利用する場合、回線終端装置として
 ・ONU
 ・VDSLモデム
 ・HGW
のいずれかが設置されるわ。

いずれも光回線を使う上で必要な機器なんだけど、何が違うのかを説明するわね。

まずONUとモデムには
 ・ONU・・・光信号とデジタル信号を相互に変換する機器
 ・モデム・・・アナログ信号とデジタル信号を相互に変換する機器
といった違いがあるわ。

光回線の光ケーブルでは光信号、ADSLのアナログ電話回線はアナログ信号を使って
通信するんだけど、スマホやパソコンなどはデジタル信号を使って通信してるの。

光ケーブルやアナログ電話回線ととスマホやパソコンなどでは使ってる信号が違うから、
そのまま接続しても通信することができないのよ。

分かりやすく言うと母国語しか話せない日本人とアメリカ人が会話するようなもので、
互いに喋ってる言葉が分からないのよね。

そこで光ケーブルやアナログ電話回線とスマホやパソコンなどの機器の間に、「通訳」
となるONUやモデムを設置することでインターネットが使えるようになるってわけ。

だからONUは光回線の終端装置で、
モデムはADSLの終端装置といった分け方もできるのね。

ADSLのモデムとVDSLモデムの違い

光回線の終端装置はONUでADSLの終端装置がモデムなんだけど、じゃあ光回線の
終端装置として使われてるVDSLモデムは何なのかってことになるわよね。

光回線をマンションなどの集合住宅で利用する場合、最寄りの電信柱から共用部に
光ケーブルを一旦引き込んで、そこから各部屋に分配する形になってるの。

共用部から各部屋に光回線を分配する方式には
 ・光配線方式
 ・VDSL方式
 ・LAN配線方式
の3種類あり、建物によって採用されてる方式が違っているのね。

光配線方式は光ケーブルを使って各部屋に光回線を分配するから、
各部屋に設置される終端装置はONUになるわ。

VDSL方式では共用部から各部屋までは既存のアナログ電話回線を使って光回線を
分配してるので、設置される終端装置はVDSLモデムになるのよ。

ちなみにLAN配線方式では、共用部に設置された集合型のONUと各部屋が
LANケーブルで繋がるから、各部屋に終端装置は設置されないわ。

だからADSLの終端装置がモデムで、光回線の配線方式としてVDSL方式を
採用してる集合住宅の各部屋に設置される終端装置がVDSLモデムになるのね。

ONUとHGWの違いは?

じゃあ、auひかりやNURO光で使われているHGWという終端装置とONUには
どういった違いがあるのかしら?

光信号とデジタル信号を相互に変換するという機能はONUにもHGWにも
備わってるから、光回線を使う上ではONUとHGWは同じ働きをしているわ。

でもONUは光信号とデジタル信号の通訳としての役割しかないけど、
HGWにはWiFiルーターや光電話の終端装置としての役割もあるの。

終端装置としてHGWが設置されている場合は、別途WiFiルーターを用意しなくても、
オプションを利用すればWiFiが使えるってわけ。

だからフレッツ光や光コラボでも、無線LAN(WiFi)オプションや光電話を使う場合は
ONUではなくHGWが終端装置として設置されるよ。

ONUやモデム、HGWとWiFiルーターでは何が違う?

ONUやモデム、HGWは回線終端装置だから、
光回線やADSLといったインターネット回線を使うのに欠かせない機器ね。

それに対してWiFiルーターは単に光回線やADSLを無線化するだけの機器で、
WiFiルーター単体ではインターネットは使えないわ。

だから簡単に言うと、
 ・ONU、モデム、HGW・・・インターネットを使うのに必要な機器
 ・WiFiルーター・・・インターネットを使うのに必要無いけど、あると便利な機器
といった違いね。

小型ONUって何?

NTT東日本とNTT西日本では、フレッツ光のユーザーに対して通常のONUとは別に
「小型ONU」というものも提供してるわ。

この小型ONUは、ONUとしての機能だけを持ったUSBメモリぐらいの大きさの機器で、
WiFiルーターやIP電話用の機器であるIP-PBXに装着して使うものなの。
(小型ONUが装着できる機種は現状では限られている)

小型でも持ち運んで使うことはできず、
WiFiルーターやIP-PBXから電気が供給されるので、
現状ではONU分のコンセントが不要になるぐらいしかメリットがないのよね。

一応光コラボでも小型ONUが使えるんだけど、まだあまり普及してないから
小型ONUが何かってところから説明する必要があったりしてちょっと面倒よ。

まとめ

光回線のONUやモデムは、故障すれば新しいものと交換してもらうことができるわ。

auひかりやNURO光だと故障してなくても、
使ってるHGWが古くなったから新しい機種と交換する「機種変更」も可能なのね。

ただユーザーの過失による故障や「機種変更」のようなユーザー都合での交換では、
交換費用がかかっちゃうわよ。

それからONUやモデムを交換したら、光回線が開通した時と同じような初期設定を
施さないとインターネットが使えないことも覚えておいてね。

   
   

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