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ZTEのスマホはどこの国から来た?利用にリスクはある?

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最近は見かけることが減りましたが、一時回線契約とセットで1円などの低価格で
「ZTE」のスマホが販売されているのをよく見かけました。

ではZTEとはどこの国のメーカーなのか、
どんな特徴があるのか危険性は無いのかなど詳しく見ていきましょう。

     
   

ZTEは中国のメーカー

ZTEはスマホを始めとする通信機器を製造・販売する「中興通訊」という
中国のメーカーブランドです。

1985年に中国の深セン市で前身となる会社が設立され、
中興通訊となった現在も深セン市に本社を置いています。

日本では携帯電話やスマホのメーカーとしてのイメージが強いですが、
中国ではスマホなどに加えて基地局やネットワークプロダクトの開発も手がけています。

2008年に日本法人を設立し、2015年には欧州でスマホシェアが5位になるなど
2010年代中盤までは順調に成長を続けました。

しかし2016年にアメリカで輸出規制措置を受けたことをきっかけに暗転、現在はかなり事業規模を縮小しています。(詳細は後述)

日本でも以前はドコモ・au・ソフトバンクの大手3社に端末を提供していましたが、
現在はauとソフトバンクのみでドコモではZTEのスマホは取り扱っていません。

SIMフリー端末も販売しているので、ワイモバイルなどのサブブランドや
格安SIMのMVNOでのZTEスマホの利用は可能です。

高性能なゲーミングスマホで知られる「Nubia」は、
ZTEの子会社が展開している電子機器ブランドです。

実際にZTE公式サイトの製品ページには、
NubiaのゲーミングスマホRedMagicが掲載されています。
(参照:https://www.ztedevices.com/jp/products/smart-phone/)

ZTEの製品

ZTEが現在日本で取り扱っている製品はスマホがメインで、RedMagicを含めた
 ・ZTE
 ・Libero
 ・Axon
 ・MONO
 ・Blade
といったブランドを展開しているのです。

スマホ初心者向けのシンプルスマホや高齢者向けのかんたん携帯、
子供向けのキッズスマホ・携帯も取り扱っています。

スマホ以外には、USBメモリータイプのスティックWi-Fiやいわゆる「置くだけWi-Fi」
と言われるコンセントに挿すだけで使える据置型ホームルーターもあります。

携帯型のモバイルルーターもありますし、GPS端末や子供用のスマートウォッチ、
見守りカメラなどもZTEでは作っているのです。

ちなみにスティックWi-Fiはソフトバンクやワイモバイル、据置型ホームルーターは
auやUQWiMAX、モバイルルーターはワイモバイルで利用可能です。

法人向けですが、固定回線のホームゲートウェイやONUもZTEは作っています。

ZTEのスマホに危険性は無い?

ZTEに限らず中国メーカーのスマホには危険性がありそうで、
利用を避けているという人も日本には少なくありません。

前述したようにアメリカで輸出規制措置が取られたことがあり、
ZTEのスマホの利用には多少のリスクがあります。

全ての中国メーカーが、スマホを始めとした通信機器の販売をアメリカやヨーロッパで
制限あるい禁止されていると一般的に思われていたりします。

しかし現在アメリカで取引制限を受けている中国メーカーは「Huawei」ぐらいで、
ZTEを始めとした他の中国メーカーは特に制限を受けていません。

ZTEも過去にはアメリカで輸出制限措置が取られましたが、現在は条件付きながら
制限は解除されており、販売禁止などの措置は取られていません。

ただ公的機関でZTEの通信機器は使われておらず、
ZTEは輸出制限措置をきっかけに事業縮小を余儀なくされたわけです。

欧米には通信機器メーカーがたくさんあり、セキュリティ上の理由から
他国メーカーの通信機器を公的機関で使用することを制限しているだけです。

日本の公的機関のセキュリティが甘すぎるだけで、世界的に見ると中国に関わらず
他国メーカーの通信機器を公的機関で使うのにはリスクがあります。

ZTEがアメリカで輸出制限措置を受けた理由

現在は解除されていますが、過去にZTEがアメリカで輸出制限措置を受けたのは
イランと北朝鮮と取引をしたことが大きな理由です。

イランは核開発を行っているとして欧米から経済制裁を受け、
一時解除されましたが現在も経済制裁が続いています。

北朝鮮は国連による制裁を受けており、
欧米はもちろん日本との取引も制限されています。

アメリカと敵対しているイラン・北朝鮮と取引をした上に、その事実を隠ぺいしたとして
ZTEはアメリカで輸出制限措置を受けることになったのです。

2018年にアメリカでの輸出制限措置は解除されており、
現在は特に欧米でZTE製品の取引は制限されていません。

日本ではアメリカの輸出制限措置を受けてZTE製品が敬遠されることはありましたが、
販売が禁止されるといったことはありませんでした。

イラン・北朝鮮との取引はZTEを封じるための口実?

ZTEがアメリカで輸出制限措置を受けた大きな理由はイラン・北朝鮮との取引ですが、
これは表向きの理由で実際は別の理由があるとも言われています。

HuaweiやZTEがアメリカで取引制限を受けたのは、
ちょうど5Gが次世代通信規格として注目を集めている頃でした。

5Gの通信網を整備するのに世界中の通信機器メーカーがしのぎを削っており、
その中心に居たのがHuaweiとZTEだったのです。

HuaweiもZTEも中国国内で通信インフラを手がけていて、
アメリカでも5G通信網のインフラ整備に参入しようとしていました。

アメリカの通信機器メーカーにとっては、5Gのインフラ整備という一大事業を
中国のHuaweiやZTEに取られるわけにいきません。

アメリカ政府としても通信インフラを中国メーカーに抑えられたくないので、
「難癖」を付けてHuaweiやZTEを5Gのインフラ事業から追い出したというわけです。

HuaweiとZTEは中国政府や中国軍と近しい関係にあるとされていたことも、
アメリカでのインフラ整備事業への参入を拒まれた大きな要因です。

輸出制限措置を受けたことは日本での事業にも大きな影響を及ぼし、
日本における5G通信網の整備事業でも苦戦を強いられました。

日本ではドコモ・au・ソフトバンクの大手3社が共同で5G通信網を整備することになり、
結果的に日本でのZTEの5G整備事業への参入も現状では叶っていません。

今後はZTEにもセキュリティ上のリスクが発生する恐れはある

アメリカで取引制限を受けた過去はあるものの、
現状ではZTEのスマホを使うことに大きなリスクは無いと言えます。

ただ将来に渡って安全に使えるかは不透明で、
今後ZTEのスマホでセキュリティ上の重大なリスクが発生する恐れはあります。

中国には「国家情報法」という法律があり、いかなる個人・組織も国家の情報収集に
協力しなければならないと定められているのです。

要するに、ZTEが持っている全てのユーザー情報が
中国政府に提供される恐れがあるということです。

現状では国家情報法は厳格に運用されていないようで、HuaweiやZTEなどの
通信機器メーカーが中国政府に情報提供しているといった話は聞きません。

しかし今後中国が絡む有事が発生した際などには、ZTEの全てのユーザー情報が
中国政府に提供されてしまうことは十分に考えられます。

これからZTEのスマホを使おうと考えているのであれば、将来的に重大な
セキュリティリスクが発生する恐れがあることは覚えておいた方が良いでしょう。

ZTEのスマホは物理的な危険性は低い

ZTEのスマホには将来セキュリティ上のリスクが発生する恐れは多少ありますが、
物理的なリスクが発生する恐れは低いです。

スマホの物理的なリスクとしては、
充電中にバッテリーが膨張して破裂したり、発火したりといったものが挙げられます。

ZTEのスマホは日本を始めとして世界中で使われていますが、
これまでにバッテリー膨張による破裂や発火といった事例は報告されていません。

大手メーカーのスマホでは
 ・Apple(iPhone7)
 ・Samsung(Galaxy A21)
 ・Xiaomi(Redmi 6A)
などで破裂や発火の事例が報告されています。

もちろん過去に破裂・発火が発生していないから100%安全とは言えないですが、
過去に発生しているメーカーよりは安心して使えます。

     
   

ZTEスマホの特徴

ZTEのスマホの大きな特徴の1つが「価格の安さ」です。

最近は高機能化に伴ってスマホの価格は上昇の一途ですが、
ZTEのスマホはエントリーモデルなら1万円台で購入可能です。

ミドルレンジクラスでも3~4万円台で購入できますし、
他メーカーのスマホに比べるとかなりリーズナブルです。

回線契約とセットならもっと安く購入することも可能で、
例えばワイモバイルなら回線契約とセットで3,000円台となっています。
(参照:https://www.ymobile.jp/lineup/libero5giii/)

しかも5G対応、海外メーカーでは珍しいおサイフケータイ機能付で防水・防塵機能も
備えている機種が3,000円台で手に入るのです。

購入できる場所が少ない

ZTEスマホのマイナスの特徴として「購入できる場所が少ない」ことが挙げられます。

通販サイトやワイモバイルのように公式に取り扱っているキャリアや
MVNO事業者ぐらいしか新品を購入できる場所がありません。

家電量販店のスマホコーナーなど実店舗では取り扱っているところは少なく、
実機を触って購入を検討するといったことがZTEスマホではしにくいです。

自分の手の大きさに合っているかを実機を触って確認できないのは、
スマホを購入するする上ではマイナスとなります。

まとめ

ZTEは中国の「中興通訊」というメーカーのブランドで、いわゆる中華スマホです。

過去にアメリカで輸出制限措置を受けたことがありますが、現在は解除されていて
セキュリティ上の危険性も破裂・発火の危険性も低いと言えます。

ただ中国メーカーだけに将来に渡って危険性が無いとは言い切れないので、
ZTEのスマホを購入する際は慎重に検討した方が良いかもしれません。

   
   

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