配線

通線ワイヤーは配線工事に必要?何かで代用できない?

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やっほー!こんにちは^^ノラでーす。

自分の部屋に光コンセントを設置したり、光コンセントに繋がってるLANケーブルを
交換したりなどちょっとした配線工事をDIYで行う際には「通線ワイヤー」って道具が
あると便利よ。

でもDIYで頻繁にLANケーブルの交換とかしないし、通線ワイヤーって他に使い道も
無いから、1回の配線工事のために通線ワイヤーを買うのも勿体ないのよね。

そこで通線ワイヤーと通線ワイヤーの代用品として使えるものなどについて、
詳しく見ていきましょう。

     
   

通線ワイヤーってどんなもの?

「通線(つうせん)ワイヤー」は、簡単に言うと、配線工事の時に配管に電線や
ケーブルなどを通しやすくするためのガイドの役割をするものなの。

スウェットパンツなんかにゴムを通す時に、ゴムだけだと通しにくいから、
ヘアピンとかにゴムを巻き付けるじゃない。

厳密に言うとちょっと違うけど、スウェットパンツなんかにゴムを通す時に使う
ヘアピンのような役割を果たすのが通線ワイヤーなのよ。

建物内で使われる電線とかケーブルって、
建物の構造によって曲げたりできるように柔らかいものだったりすることが多いわ。

だから配管の中でよれたり引っかかったりして通しにくいから、
腰のしっかりした通線ワイヤーをガイドとして使うってわけ。

通線ワイヤーはプロの電気工事士さんも使ってて、
建物内の配線工事では通線ワイヤーは必須の道具と言っても良いぐらいなのよ。

通線ワイヤーはどうやって使うの?

通線ワイヤーの使い方は、まず電線やケーブルを通したい側から元々電線や
ケーブルがある側へ向かって配管の中に通線ワイヤーを通すの。

配管の中を通ってきた通線ワイヤーの先に付いてる金具や輪っかに、
配管に通したい電線やケーブルを巻き付けて固定するの。

この時、配管の中で電線やケーブルが外れないようにしっかり巻き付けないと
いけないんだけど、巻き付け部分が太くなりすぎると余計に配管の中を
通りにくくなるから気を付けてね。

通線ワイヤーに電線やケーブルを巻き付けたら、電線やケーブルを通したい側から
通線ワイヤーをゆっくり引っ張って配管に電線やケーブルを通していくの。

あんまり強く通線ワイヤーを引っ張りすぎると、通線ワイヤーに巻き付けてる電線や
ケーブルが外れちゃうかもしれないから、あくまでもゆっくり引っ張らないとダメよ。

通線ワイヤーを使うことで、配管の中で電線やケーブルがよれたり引っかかったりせず、
スムーズに作業ができるのね。

通線ワイヤーっていくらぐらいするの

通線ワイヤーの価格は、もちろんメーカーによっても違うし、
 ・素材
 ・太さ
 ・長さ
によっても違ってくるわ。

40m50mといった長い通線ワイヤーになると5,000~10,000円ぐらいすることもあるけど、
20mの通線ワイヤーなら1,000円台で購入することも可能よ。

通線ワイヤーは通販サイトでしか買えないわけじゃなくて、
もちろんホームセンターでも買えるわ。

ホームセンターの「DIYコーナー」に置いてると思うけど、
どこに通線ワイヤーがあるか分からない場合は店員さんに聞くと良いわよ。

     
   

通線ワイヤーの選び方

「どうせ何回も使わないし、安いもので良いや」って価格で通線ワイヤーを選んでも
良いんだけど、
 ・長さ
 ・太さ
 ・色
 ・先端の形状
 ・素材
などによって使い勝手が変わってくるのよ。

だから、どこにどういったものを通すのかなど使い方にあった通線ワイヤーを
選ばないと、かえって使いにくくなっちゃうこともあるわ。

そこで、ここでは通線ワイヤーの選び方について説明するわね。

長さ

Amazonで通線ワイヤーを検索すると分かるけど、
通線ワイヤーには5mの短いものから50m100mといった長いものまであるわ。

工場など大型の建物だと50m以上の通線ワイヤーが必要だけど、戸建てなど住宅では
せいぜい1階と2階で間で配線するぐらいだから5~20mもあれば十分ね。

屋外から屋内に配線するとか、建物の構造の関係で配線が曲がりくねってるといった
場合には20~40mの通線ワイヤーが必要よ。

電線やケーブルを通したい配管よりも通線ワイヤーが短いと何の役にも立たないから、
通線ワイヤーは「大は小を兼ねる」で長めのものを使った方が良いわ。

ただ通線ワイヤーの素材はスチールとかステンレスで、
40m50mになると結構重くて(2kgぐらい)持ち運ぶのに不便なの。

保管するのにも場所を取っちゃうし、
電線やケーブルを通したい配管より5mぐらい長い通線ワイヤーを選ぶのがベターよ。

太さ

配管が細かったり、ちょっと曲がってるような場合には、
比較的曲がりやすい細い通線ワイヤーの方が使いやすいわ。

例えばLANケーブルみたいな細いケーブルを配管に通すといった時も、
細い通線ワイヤーで十分ね。

反対に配管がある程度太かったり、曲がりが少ない場合には、
腰の強い太めの通線ワイヤーの方が良いわね。

太い配管には既に他の電線やケーブルが通ってて、
そこに新たに電線やケーブルを通すとなると引っかかりやすいのよ。

だからある程度強く引っ張っても大丈夫なように、
通線ワイヤーも少し太めのものを使った方が良いってわけ。

ちなみに通線ワイヤーの太さは商品情報の「ロッド径」を見れば分かって、
ロッド径が4mmなら通線ワイヤーの直径が4mmよ。

「通線ワイヤーはただのガイドなんだから何色でも良いでしょ」って思うかもしれないけど、
通線ワイヤーの色って結構重要なのよ。

実際にAmazonで通線ワイヤーの商品画像を見ると分かるけど、
色が白や黒の通線ワイヤーってあんまり無いのよ。

緑色とか黄色、オレンジ色などの明るめの色だったり、工事現場なんかで使われる
「トラロープ」みたいな黄色と黒色のツートンカラーの通線ワイヤーもあるわ。

手の届く範囲の配線で通線ワイヤーを使うことは少なくて、
大抵は通線ワイヤーを入れる場所と出る場所は離れてるわよね。

二人で作業するならともかく、一人で作業する場合には通線ワイヤーを配管に通して、
先っちょが通した側から出たかどうか確認しに行かなきゃいけないでしょ。

明るい色やツートンカラーの通線ワイヤーだと、近くまで行かなくても、
離れたところからでも先っちょが出てるかどうか確認できるってわけ。

だから通線ワイヤーは何色でも良いってことはなくて、
できるだけ目立つ色の方が良いのよね。

先端の形状

通線ワイヤーの先端には、
穴が開いた金具か細いケーブルの輪っかのどちらかが付いてるわ。

細い電線やケーブルは金具の穴に通して固定、金具の穴に通らない太い電線や
ケーブルだと輪っかに括り付けて固定することになるわね。

だからどういった電線やケーブルを配管に通したいのかで、
必要な通線ワイヤーの先端の形状が変わってくるのよ。

太い電線やケーブルを通したいのに、
通線ワイヤーの先端が小さい穴の開いた金具だと役に立たないわ。

先端には穴の開いた金具が付いてるけど、
その金具に取り付けられる輪っかの部品がセットになってる通線ワイヤーもあるから、
金具・輪っかどちらも使えるものを選んでおくと便利よ。

素材

通線ワイヤーの素材はスチールとかステンレスが多いんだけど、
中にはグラスファイバーを使っているものもあるわ。

電線やケーブルを水道管に通すなら、錆びやすいスチールよりも錆びにくい
ステンレスやグラスファイバーの通線ワイヤーを使った方が良いわね。

ただ水道管に電線やケーブルを通すって素人がやる配線工事じゃないから、
普通の配線工事なら通線ワイヤーの素材まで気にしなくても大丈夫よ。

プロの電気工事士さんじゃなければ頻繁に通線ワイヤーは使わなくて、
物置などに入れっぱなしになっちゃうわ。

通線ワイヤーを長いこと放置してると、いくら野ざらしじゃなくても、
湿気で錆びる可能性があるのよ。

そんなに高価じゃないと言っても通線ワイヤーを使い捨てにするのはもったいないから、
錆びにくいステンレスやグラスファイバーのものを選んだ方が良いかもしれないわね。

通線ワイヤーを使う際にあると便利なもの

通線ワイヤー自体が「あると便利な道具」なんだけど、
 ・通線用潤滑油
 ・ケーブルキャッチャー
 ・ワイヤーストリッパー
 ・収納ケース
なんかがあると通線ワイヤーを使う時に便利なのよ。

あくまで「あると便利」ってだけで無くても困らないし、
身近なもので代用できたりするから無理に揃える必要はないわ。

でも1回じゃなくて何度か通線ワイヤーを使う機会があるなら、
潤滑油やケーブルキャッチャーなんかも揃えておくと作業がスムーズになるわよ。

通線用潤滑油

配管自体との摩擦や既に配管の中を通ってる他の電線やケーブルとの摩擦によって、
通線ワイヤーを配管に通しにくくなることがあるのよね。

そんな時、通線ワイヤーに通線用潤滑油を塗っておくと、
滑りが良くなって摩擦が軽減されて通線ワイヤーを通しやすくなるの。

通線用潤滑油は乾いても効果が持続するから、
1回の配線工事で何度も通線ワイヤーを使う際にも便利よ。

通線用でなくてもシリコーンスプレーなど普通の潤滑油でも代用できるし、
もっと身近なものだと石鹸でも代用可能だわ。

石鹸に使われてる界面活性剤の作用で表面がつるつるになるから、
通線ワイヤーの滑りが良くなるの。

ただ、シリコーンスプレーはともかく、石鹸は元々滑りを良くするための道具じゃない
ため配管内の他のケーブルの被膜を傷つけちゃう恐れがあるか気を付けてね。

ケーブルキャッチャー

ケーブルキャッチャーは「ケーブル索引具」とも言われるもので、
配管を通す通線ワイヤーを引っ張るための道具よ。

配管に通線ワイヤーを通してて、あとちょっとで電線やケーブルがある側に先っちょが
出るって場合に、ケーブルキャッチャーを通線ワイヤーに引っ掛けて引っ張り出すの。

あとちょっとってところでまた通線ワイヤーを入れた側に戻るのも面倒だし、
太い配管でも直径は15~20mmぐらいだったりするから指で摘まむことができないわ。

そんな時、先っちょが見えてる通線ワイヤーにケーブルキャッチャーを引っ掛ければ
簡単に引っ張り出すことができるってわけ。

ただケーブルキャッチャーが無くても、
コンベックスいわゆる金属製の巻き尺があれば代用できるわ。

コンベックスは金属製で先がL字になってるから、
コンベックスを挿し込んでL字部分に通線ワイヤーを引っ掛けて引っ張り出せるのよ。

ワイヤーストリッパー

ワイヤーストリッパーは、
電線やケーブルの被膜を剥がして内部のワイヤー部分を露出させるための工具よ。

光コンセントを設置する場合なんかは、通線ワイヤーを使ってLANケーブルを通したら、
最後にケーブルの被膜を剥がして光回線のジャックを取り付けることになるの。

ハサミやカッターナイフ、ニッパーなどでももちろん代用できるんだけど、専用の
ワイヤーストリッパーじゃないと内部のワイヤー部分を切っちゃう恐れがあるのよ。

もしちょっとでも内部のワイヤー部分を切っちゃうと、切れた部分の電気抵抗が
高まって発熱しやすくなり、最悪の場合は発火する危険性もあるわ。

他の道具は代用品でも構わないけど、自分で配線工事を行う場合には
ワイヤーストリッパーだけは用意しておいた方が良いわね。

どうしてもハサミやカッターナイフなどの代用品を使うのなら、
万が一にも内部のワイヤーを切らないように注意して作業しましょう。

収納ケース

無いと不便ってわけでもないけど、
使い終わった通線ワイヤーを保管しておくのに収納ケースはあった方が便利ね。

収納ケースがあれば、
商品によっては10m以上もある細長い通線ワイヤーを手軽に持ち運ぶことができるわ。

通線ワイヤーを保管しておくのにも、収納ケースに入れておけば、
ほこりや湿気などの影響を多少軽減できて通線ワイヤーを長持ちさせられるわよ。

収納ケースに関しては、細長くて曲げ伸ばし可能な筒状の物であれば
何でも代用できるし、筒状の物に拘らなくても箱や袋でも全然構わないわね。

通線ワイヤーには専用の収納ケースがセットになってるものもあるから、
収納ケースに拘るなら、収納ケースがセットになってる通線ワイヤーを選びましょう。

通線ワイヤーは引っ越しの時に使うアレで代用できる

通線ワイヤーは2,000円以下でも買えるけど、そんなに使う機会があるわけじゃなく、
1回の配線工事のために買うのは勿体ないわよね。

実は、どこの家でも探せばあるような身近な「アレ」が通線ワイヤーの代用品として
使えるわ。

通線ワイヤーの代わりとなる身近な「アレ」とは、
引っ越しなどの時に使う「ビニール紐」よ。

ビニール紐は引っ越しの荷造りではもちろん、新聞・雑誌など紙類を処分するために
まとめるのにもよく使うから、家の中を探せば1つぐらいは見つかるんじゃないかしら。

通線ワイヤーだと安いものでも1,000円以上はするけど、ビニール紐なら
150m200mでも200円以下で買えるし、何なら100円ショップでも簡単に手に入るわ。

ビニール紐なら長さや太さ、色、先端の形状、素材などを気にしなくて良いしね。

ただし通線ワイヤーの代用品としてビニール紐を使うのは、
DIY上級者向けのテクニックだったりするわ。

だから初めてDIYで配線工事を行う場合には、
ビニール紐で代用するんじゃなくて通線ワイヤーを使う方が確実よ。

ビニール紐を通線ワイヤー代わりに使う

通線ワイヤーの代わりにビニール紐を使う場合には、もう1つ「掃除機」も必須よ。

ビニール紐には通線ワイヤーのような腰は全く無いから、
ビニール紐だけを配管入口から配管出口まで通すのはかなり難しいわ。

そこで、まず配管内部で引っ掛からないようにビニール紐の端に結び目を作っておき、
通線ワイヤーと同じように配管入口に挿し込むの。

次に、配管出口側に移動して掃除機で配管の中を吸引すると、
結び目のあるビニール紐の端っこを配管出口から引っ張り出すことができるのよ。

後は配管に通したい電線やケーブルをビニール紐と結んで、
配管入口側からゆっくり引っ張れば配管に電線やケーブルが通せるってわけ。

配管の中で電線やケーブルが引っ掛かると、
強く引っ張ることでビニール紐が切れる可能性が高いわ。

だからビニール紐に電線やケーブルを結んで引っ張るときには、
あまり強く引っ張らないでゆっくり引っ張りましょう。

ビニール紐を掃除機で吸引する際は注意が必要

通線ワイヤーの代用品としてビニール紐を使う場合には掃除機で吸引するんだけど、
「吸い込みすぎ」には注意してね。

配管の長さや形状によっては掃除機がすぐにビニール紐を吸引して、
掃除機がビニール紐を吸い込んでることに気付かずに吸引し続けちゃうことがあるわ。

今度は掃除機の吸い込み口からビニール紐を引っ張り出すことになって、ビニール紐を
吸い込んでる長さによっては掃除の中のゴミがビニール紐について出てくるの。

もしある程度の長さでビニール紐を切ってたりすると、
全部吸い込んでやり直すことにもなるのよね。

ビニール紐を通線ワイヤーの代用として使う際には、
掃除機で吸い込みすぎることが多いから気を付けないとダメよ。

配線工事だけならプロにお願いしてもそれほど費用はかからない

プロに頼むと費用が高いから自分で配線工事をしようと考えてる人も多いと思うけど、
安い業者だと配線工事だけなら5,000円ほどで請け負ってくれるのよ。

通線ワイヤーや通線用潤滑油、ケーブルキャッチャー、ワイヤーストリッパーなど
配線工事に必要な工具は、プロは全て揃えてるわ。

だからこちらが用意するのは、配管に通したい電線やケーブルと光コンセントの
ジャックなどの部品だけで良いのね。

通線ワイヤーを始めとした必要な工具を全て揃える費用と実際に配線工事を行う
手間を考えると、5,000円程度で済むならプロにお願いした方がお得よ。

また素人の配線工事では、配管を通す電線やケーブルを傷付けて発熱・発火の原因を
作っちゃったり、配線したのに電気が全然通ってないなんてこともあるわ。

さらに場合によっては感電して大怪我するリスクもあるから、余程のDIY熟練者
じゃなければ、多少費用はかかってもプロにお願いした方が良いわね。

ちなみに業者にお願いすれば、配線に必要な電線やケーブル、光コンセントの
ジャックなど必要な部品も業者側で用意してくれるよ。
(ただし実費が発生する)

まとめ

通線ワイヤーはDIYで配線工事を行う際にあると便利だけど、
ビニール紐でも代用可能で、決して必要ってわけじゃないわ。

ただDIYで配線工事を行うにはそれなりのリスクを伴うし、プロが通線ワイヤーの
代用品としてビニール紐を使うならともかく素人がそれをやるのは少し危険よ。

だから配線工事をDIYでするなら、リスクを軽減するためにも、
通線ワイヤーなど道具ぐらいは必要なものを揃えた方が良いわね。

   
   

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