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4DDiGは使っても大丈夫なソフトか安全性を探ってみた

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誰しも一度はパソコンに保存していたデータを誤って削除してしまったことがあると
思いますが、そんな時にあると便利なのが「4DDiG」というデータ復元ソフトです。

ただデータ復元ソフトの使用には危険性を伴うという話もありますから、
安全性はどうなのかなど4DDiGについて詳しく見ていきましょう。

     
   

4DDiGの危険性を示す情報は無い

4DDiGについて詳しく調べてみましたが、
2023年10月現在では危険性を示す情報は見つかりませんでした。

パソコンでデータを保存すると、
「記憶領域」という場所の空きスペースにデータが書き込まれます。

記憶領域にデータが書き込まれると同時に、
「管理領域」という場所にデータを保存した場所や日時などが記録されるのです。

記憶領域に十分な空きがある場合はデータをひとまとめに保存できますが、
十分な空きが無い場合はデータを小分けにして空いたスペースに保存します。

管理領域に記録された情報から小分けに保存されているデータを集めて
1つのデータとして画面上に表示されるという仕組みです。

データを削除すると管理領域に「データを削除した」という情報が記録されますが、
データ自体は記憶領域に残っています。

4DDiGのようなデータ復元ソフトは、管理領域の「データを削除した」という情報から
さかのぼって小分けに保存されているデータの場所を探って復元します。

要するにデータ復元ソフトは削除したデータを復元するのに、
パソコンのシステムやストレージにアクセスするということです。

操作を誤ったり、パソコンと相性の良くないソフトを使うと、システムやストレージに
大きな負荷がかかってパソコンに別のトラブルを引き起こす恐れがあるのです。

4DDiGはシステムやストレージにアクセスはするものの、
データ復元作業の際に大きな負荷はかけません。

システムやストレージに大きな負荷がかからないので、データ復元の代わりに
別のトラブルを引き起こす恐れがなく4DDiGは安全に使えるというわけです。

信用できるかどうかは別として、
4DDiGの公式サイトでも「物理的な復旧よりも安全」と記載されています。
(参照:https://4ddig.tenorshare.com/jp/windows-data-recovery.html?linksource=header)

4DDiGを提供している会社の安全性は?

4DDiGは安全に使えても、
4DDiGを提供している会社が安全でないとユーザーとしては不安です。

4DDiGを提供しているのは「TenorShare」という会社です。
(参照:https://www.tenorshare.jp/company.html)

2007年に中国の香港で設立されたITソリューション企業で、
現在も登記上は香港となっているようですが本社は中国の深セン市にあります。

WindowsやMac、Android、iOSとパソコン・スマホの主要OS向けのソフトウェアの
開発・販売を行っています。

公式発表では世界に1000万人を超えるユーザーが居るとのことです。

1000万人という数字を信じるなら、これだけ多くのユーザーが居て
ネガティブな情報がほとんど無いということは安全な会社だと考えられます。

公式サイトは安全

TenorShareの公式サイトは、
「McAfee」と「Norton」という2つのセキュリティソフトで安全と見なされています。

McAfeeもNortonもアメリカ企業が提供しているセキュリティソフトで、
セキュリティソフトの世界シェアではMcAfeeは6位、Nortonは1位です。

世界でもトップクラスのセキュリティソフトが安全と見なしているわけですから、
TenorShareの公式サイトは安全に使えると思って大丈夫です。

安全な公式サイトを持っているTenorShareは安全な会社で、そのTenorShareが
提供する4DDiGも安全という三段論法が成り立たないとも言えません。

サポートの評判が良い

TenorShareの製品を実際に利用している人によると、
サポートが非常に良いという意見が多く聞かれます。

TenorShareのサポートは24時間365日無料で受けられ、
もちろん日本語で対応してもらえます。

日本語でのサポートに対応している海外メーカーは多いですが、日本語が話せる
外国人オペレーターのため細かいニュアンスが伝わりにくいことが少なくありません。

TenorShareのオペレーターも恐らく日本語を話せる外国人ですが、
こちらの言っていることが伝わりにくいという意見はあまり見られませんでした。

対応の迅速で丁寧という意見が多く、ソフトの使い方など初歩的な問い合わせでも
分かりやすく丁寧に対応してくれるとのことです。

特に4DDiGのようなソフトを初めて使う場合には分からないことも多いですから、
サポートがしっかりしているのは心強いです。

4DDiGはどんなソフト?

4DDiGはデータ復元ソフトですが、誤って削除したデータを復元できる
ということ以外のことを知らない人も多いかもしれません。

4DDiGはWindows用・Mac用の2種類が用意されており、
WindowsパソコンだけでなくMacBookなどiOSパソコンでも使えます。

無料体験版も用意されていますが、無料版は削除したデータがパソコン内に
残っているかをスキャンして確認できるだけで復元まではできません。

削除したファイルを復元できるだけでなく、
空っぽにしたパソコンの「ごみ箱」のデータも復元できます。

フォーマットしてしまったHDDやSDカードなどの記憶媒体のデータ復元もできますし、
通常は直接アクセスできないRAWドライブからのデータ復元も可能です。

システムやハードドライブが破損したパソコンでも、
新たにドライブを作成してデータを取り出すこともできます。

復元できるできるデータの種類も
 ・画像
 ・動画
 ・音声
 ・ドキュメント
 ・アーカイブ
 ・メール
など2000以上の復元が可能です。

デバイスについてもデスクトップパソコンやノートパソコンに加えて、外付けHDDや
SSD、USBドライブ、SDカード、デジカメ、ドローンなど多岐に渡ります。

Windows用はWindows7以降、Mac用はMacOS10.12以降で使え、
もちろん日本語にも対応しています。

4DDiGはサブスクリプションでの利用で、料金は以下の通りです。
 ・1か月 Windows 5,478円 
 Mac 6,578円
 ・1年 Windows 6,820円
Mac 9,790円
 ・永久 Windows 10,274円
Mac 12,210円

ちなみ「永久」は売り切りではなく、
利用契約の更新が永久に無料でできるライセンスとなっています。

4DDiGの使い方は簡単

「削除したパソコンデータの復元」と聞くととんでもなく複雑な作業が必要な気がしますが、
4DDiGの使い方は簡単です。

公式サイト(https://4ddig.tenorshare.com/jp/windows-data-recovery.html)で
4DDiGをダウンロードしてインストールします。

インストールした4DDiGを起動して、
「データ復元」で削除してしまったデータが保存されていた場所を選択してください。

データを保存していた場所が分かっていれば「指定フォルダ」で個別にフォルダを選択、
分からない場合は「ローカルディスク(Cドライブ)」を選択すればOKです。

次に復元したファイルのタイプを
 ・写真
 ・ビデオ
 ・ドキュメント
 ・音声
 ・その他
から選択、分からない場合は「すべてのタイプをスキャン」を選択します。

ファイルのタイプを選択すると復元可能なデータがピックアップされます。

ピックアップされた中から復元したいデータのチェックボックスにチェックを入れて、
ウィンドウ右下にある「復元」ボタンを押してください。

復元ボタンを押すと復元するデータの保存場所を聞かれますから、
既存のフォルダを指定して「復元」もしくは「新しいフォルダ」を選択します。

復元が完了したら「復元したファイルを表示する」を選択して、
実際にデータが復元されているかを確認して完了です。

復元するデータの保存場所を元あった場所にするとデータが上書きされて
復元できない恐れがあるので、できれば違う場所に保存しましょう。

削除してしまったデータを保存していた場所をスキャンして、ピックアップされた
データから復元したものを選ぶだけで特に難しい作業は必要ありません。

4DDiGにはデータ復元以外のソフトもある

4DDiGはTenorShareのソフトウェアブランドで、
データ復元以外の機能を持ったソフトもあります。

大切なデータを失わうことなくシステムの移行やOSアップグレードなどが
安全に行える「Partition Manager」。

重複したデータを検索して削除できる「Duplicate File Deleter」、
正常に起動しないパソコンを修復する「Boot Genius」。

破損した画像や動画、音声などのファイルを修復するAIツールもあります。

4DDiGでデータを復元する際の注意点

4DDiGは優秀なソフトですが万能ではありませんから、
削除してしまったデータを確実に復元できるわけではありません。

必要なデータを削除してから4DDiGで復元するまでに
 ・ファイル名の変更
 ・ファイルのコピー、新規作成、削除
 ・データの移動
といった作業をパソコンで行うとデータが復元できない恐れがあります。

削除してしまったデータと全く関係のファイルやデータであっても、
名前を変えたり移動させたりしてはいけないのです。

データを削除してもパソコン内のどこかにデータが残っている可能性があり、
「データを削除した」という情報を元に削除したデータが残っている場所を探します。

しかし削除から復元までに変更を加えると、「データを削除した」という情報が
上書きされて削除したデータを探す手がかりを失ってしまうことになるのです。

誤って必要なデータを削除すると動揺しますが、
落ち着いて余計な変更をパソコンに加えずに4DDiGを起動するようにしましょう。

     
   

まとめ

4DDiGは中国のTenorShareという会社が提供しているデータ復元などの
ソフトウェアブランドです。

現状では4DDiGやTenorShareの危険性を示す情報は報告されていませんから、
安全性の高いソフトと考えられます。

   
   

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