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EENOUR製品を使うのにどこの国で作られたか知らなくて良いの?

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キャンプブームと防災意識が高まりで注目が集まっている「ポータブル電源」、
通販サイトなどで「EENOUR」というメーカーの製品を見かけることがあります。

ではEENOURとはどこの国のメーカーのポータブル電源なのかについて
詳しく見ていきましょう。

     
   

EENOURは中国メーカーのポータブル電源

「EENOUR」は中国のメーカーが作っているポータブル電源です。

中国の深センに本社がある「Shenzen Yino Technology」というメーカーが
EENOURブランドのポータブル電源を作っています。

Shenzen Yino Technologyは電機メーカーで、ポータブル電源以外にも
 ・発電機
 ・照明器具
 ・電動アシスト自転車
 ・スポットエアコン
 ・車載対応冷蔵庫
 ・ネッククーラー
などを製造・販売しているのです。

公式オンラインショップだけでなく、楽天市場やYahoo!ショッピングの公式ストアでも
EENOURブランドの製品を購入できます。

公式オンラインショップよりも楽天やYahoo!の公式ストアの方が
安く買える可能性が高いです。

例えばガソリンやLPガスで発電する定格出力3200Wのインバーター発電機を
公式オンラインショップで購入すると約34万円となります。

ところが楽天やYahoo!の公式ストアだと約25万円なので、
EENOURブランドの製品を購入するなら楽天やYahoo!の公式ストアがおすすめです。

基本的にネット通販のみで、家電量販店やキャンプ用品店などの実店舗で
EENOURブランドの製品を取り扱っていることは少ないようです。

EENOURのメーカーに関する詳しい情報は分かりません

EENOURブランド製品のメーカーであるShenzen Yino Technologyについて
ネットで調べても詳しい情報があまり出てきません。

EENOURの公式サイトに「会社案内」の項目があるものの、そのページには
企業理念のようなものが書いてあるだけで会社の詳しい情報はありません。
(参照:https://www.eenour.com/ja/about-us/)

2020年に創立した新しいブランドということなので、比較的新しい会社で
現状ではあまり知名度が高くなくて情報が少ないだけだと思われます。

製品に対する口コミ等を見ても、
メーカーに対する悪い意見が特に多く見られるわけではありません。

現状で情報が少ないものの、
Shenzen Yino Technologyが怪しい会社でないことは確かです。

日本法人がない

EENOURは日本向けの製品を取り扱っていますが、
2023年8月現在Shenzen Yino Technologyの日本法人はありません。

楽天やYahoo!などの公式ストアは日本の代理店が開設・運営しています。

EENOURブランドの製品については代理店がキチンと対応してくれるので、
日本法人がなくても特に大きな問題はないです。

ただポータブル電源などの製品で技術的なトラブルが発生した場合に、
十分なサポートが受けられるかどうかが不安ではあります。

代理店はあくまで製品の販売を請け負っているだけで、
技術的なサポートはメーカーが行います。

日本法人を持つ海外メーカーは日本法人がサポートを行うのが一般的なため、
技術的なトラブルが発生しても日本語によるサポートが受けられるのです。

しかし日本法人がないと海外メーカーに直接問い合わせることになるので、
日本語でのサポートが受けられるか不透明だったりします。

元々海外メーカーは国内メーカーに比べてサポートが弱いことが多いのですが、
日本法人がないことでサポート面により不安を感じてしまいます。

EENOURブランド製品は中国製?

ポータブル電源を始めとしたEENOURブランドの製品は
中国で作られている可能性が高いです。

Shenzen Yino Technologyについての情報が少ないため、
工場がどこにあるかもハッキリとは分かりません。

ただShenzen Yino Technologyの本社が中国の深センにありますから、
恐らく工場も深センにあると思われます。

今や中国は「世界の工場」とも言われており、
特に深センには世界中の電子機器メーカーの工場が林立しているのです。

電子機器に関する世界中の技術や人材が深センに集まっているので、
本社が深センにある電機メーカーが深センに工場がないとは考えにくいわけです。

中国製のポータブル電源は不安?

ポータブル電源を始めとしたEENOUR製品が中国製と聞いて、
少し不安に感じた人も少なくないかもしれません。

日本には中国製品に対して「安かろう悪かろう」のイメージが根強く残っており、
中国製品に対して感じる人が少なからず居ます。

一部の中国製品については不安を感じても仕方がない面もありますが、
こと電子機器については中国製品は高品質の証なのです。

中国の深センには世界中の電子機器メーカーの工場があり、
世界最先端の技術が集まっています。

世界中から技術者も中国に集まっていますから、
開発・設計から組み立て、テストまで国内で一貫して行うことができます。

部品など必要資材の多くも中国国内で調達できるので、
高品質な電子機器を比較的安価で提供できるというわけです。

EENOURの製品も決して「安かろう悪かろう」ではなく、
品質の割にリーズナブルでコスパが高いのです。

EENOURのポータブル電源

EENOURの主力製品であるポータブル電源は
 ・P5000(5120Wh)
 ・P2001(2000Wh)
 ・P1500(1536Wh)
 ・P302(296Wh)
 ・P200(200Wh)
の5機種となっています。

上記以外に「F2000」と「X2000」という2000Whクラスの機種もありますが、
この2機種は組み合わせて容量の拡張が可能です。

F2000とX2000を組み合わせることで、電源容量を最大16384Whまで拡張できます。

単体で使うならPシリーズ、
容量の拡張を前提とするならF2000といった選び方になるわけです。

ポータブル電源同士を組み合わせて使うことは他メーカーでも行っていますが、
容量が10000Whを超えるまで拡張できるのはかなり珍しいと言えます。

5000Whクラスの大容量モデル

EENOURのP5000は5120Whという大容量モデルです。

他メーカーのポータブル電源は大容量モデルと言っても2000Whクラスですから、
ポータブル電源で5000Whクラスは少なくなっています。

容量が大きいだけでなく出力も2200Wと大きいので、
家庭で使う一般的な電化製品はほぼ全て使用可能です。

重量が51kgとかなり重いですが本体にキャスターが付いており、
簡単ではないものの持ち運んで使うこともできます。

EENOURのポータブル電源は充電時間が短い

EENOURのポータブル電源の特徴として「充電時間が短い」ことが挙げられます。

5000Whクラスの大容量モデルであるP5000でも、
家庭用コンセントで3.5時間でフル充電可能です。

別売りのソーラーパネルと家庭用コンセントを併用すれば、
最速2時間で5000Whが充電できます。

他メーカーも容量が大きいモデルほど急速充電に対応していますが、
5000Whクラスだと家庭用コンセントでの充電だと5時間以上かかるのが一般的です。

2~3.5時間でフル充電可能だと、
アウトドアに持って行く場合でも当日朝に充電しても間に合います。

大容量モデルであるP2001、P1500も急速充電対応で、
家庭用コンセントだけでもそれぞれ1時間台でフル充電可能です。

ただし容量の小さいP302とP200は急速充電には対応しておらず、
フル充電にはそれぞれ7~8時間かかります。

リン酸鉄リチウムイオン電池使用で長持ち

EENOURのポータブル電源は、
充電池として「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使っているのも大きな特徴です。

他メーカーの一般的なポータブル電源で使われる充電池は、
スマホなどにも使われる「リチウムイオン電池」です。

リチウムイオン電池も長持ちなのですが、
リン酸鉄リチウムイオン電池はリチウムイオン電池の6倍以上長持ちします。

フル充電して使用するのを1回として、リチウムイオン電池が500回使えるところ
リン酸鉄リチウムイオン電池は3000回以上使えるのです。

毎日使って充電したとすると、
リチウムイオン電池は1年ちょっとで容量が80%以下になってしまいます。

ところがリン酸鉄リチウムイオン電池は毎日使っても8年以上、
一般的な使い方であれば軽く10年以上は容量が減りません。

充電池が長持ちすると言うことは買い替えの回数が少なくなるので、
コスパが高いとも言えるわけです。

ただし容量の小さいP302とP200については、
リン酸鉄リチウムイオン電池ではなくリチウムイオン電池が使われています。

安全性が高い

EENOURのポータブル電源は全てのモデルで
 ・PSE
 ・UN38.3
の規格を取得しています。

「PSE」は電気用品安全法で定められた安全性規格のことです。

法律で定められた安全性規格を満たしている電気機器については
PSEマークが付けられています。

PSEマークが付いていれば100%安全というわけではありませんが、
付いていないものよりは確実に安全です。
(ポータブル電源の製造・販売にPSEマーク取得は必須でない)

「UN38.3」はリチウムイオン電池の安全性規格で、
特に輸送時に求められる基本的かつ重要な安全性規格です。

UN38.3は航空、海上、鉄道での国際輸送に耐えられる安全性を示しており、
キャンプなどで使うのに持ち運ぶぐらいなら全く問題ありません。

     
   

まとめ

EENOURはShenzen Yino Technologyというメーカーのブランドで、
中国で作られた製品です。

比較的新しいブランドのため情報が少ないですが、
現状では大きな問題は報告されておらずEENOUR製品は安全に使えます。

特にポータブル電源はコスパが高くなっていますから、ポータブル電源の利用を
考えているならEENOURを選択肢に入れても良いのではないでしょうか。

   
   

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