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Joyhouseという謎メーカーの秘密

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Amazonなどの通販サイトで、「Joyhouse」というブランドの
ワイヤレスイヤホンやコードレス掃除機などを見たことはないでしょうか?

Joyhouseとはどこのメーカーなのか、怪しくないのかなど詳しく見ていきましょう。

     
   

Joyhouseは中国のメーカーブランド

Joyhouseは「Shenzhen Shuozhen E-Commerce」という中国メーカーのブランドです。

Amazonや楽天市場に公式ストアはあるものの公式サイトが無いので、
Joyhouseのメーカーに関する詳しい情報は分かりません。

ただメーカー名から、
中国の広州市で登記して深セン市に本社を置いていると推測されます。

中国の企業情報サイトによると2014年に設立されており、
資本金は日本円で300万円ほどで従業員数は20人以下の中小企業となっています。

日本法人は無い

Joyhouseは2023年10月現在は日本法人を設けていません。

現状でJoyhouseの問い合わせ先などの情報が確認できるのは、
Amazonなど通販サイトのストアページぐらいです。
(参照:https://www.amazon.co.jp/sp?_encoding=UTF8&asin=&isAmazonFulfilled=1&isCBA=&marketplaceID=A1VC38T7YXB528&orderID=&protocol=current&seller=A2B0OKJWL7ON9E&sshmPath=)

ただ日本法人が無いから日本市場を軽視しているといったことはなく、
むしろJoyhouseは日本市場を非常に重要視しています。

実際に中国の求人サイトでは、
 ・Amazon運営
 ・Amazon、Yahoo!、楽天の広告宣伝
を日本語で担当する人材をJoyhouseは広く募集しているのです。

またSNS上で日本語を使って情報を発信するインフルエンサーの募集も
行っていることから、Joyhouseはかなり日本市場を重視していることが窺えます。

Joyhouseが取り扱っている製品

公式サイトが無いので、Joyhouseが取り扱っている製品は通販サイトのストアページで
確認するしかありません。

楽天市場のストアページによると、小型家電や車載用品、スマホアクセサリーなどを
主に取り扱っています。
(参照:https://www.rakuten.ne.jp/gold/daiwasangyou/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_101_0_0)

小型家電は
 ・加湿器
 ・ネッククーラー
 ・小型プロジェクター
 ・有線マウス
などです。

楽天では販売されていませんが、
Amazonの公式ストアではコードレス掃除機が販売されています。

加湿器は3.5Lタイプと7Lタイプ、卓上で使えるUSB充電式のタイプと3種類あります。

噴出されるミストが熱くなる加熱式ではなく超音波式なので、
小さい子供やペットの居る家庭で使っても安全です。

ネッククーラーは冷却モードだけでなく加熱モードも搭載しており、
夏だけなく冬も使用できるようになっています。

肌に触れる部分には熱伝導率の高いアルミプレートを採用しており、
スイッチを入れると3秒で冷却・加熱ができるとのことです。

2600mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、
フル充電すれば最大で連続6時間の使用が可能です。

電源ボタンと冷却・加熱それぞれのボタンが1つずつしか付いておらず、
説明書を見なくても誰でも簡単に使えます。

バッテリー残量と現在のプレート温度が表示される液晶モニターも付いていて、
稼働時の音は囁き声レベルの25db程度となっています。

小型プロジェクターは2400ルーメン、1080PHD対応でコントラストがハッキリとした
鮮明な画像の投影が可能です。

最大170インチの投写が可能で、本体にスピーカーが内蔵されているので
別途スピーカーを用意する必要がありません。

DVDプレイヤーはもちろんスマホやパソコンと接続できるので、
映像作品だけでなく自分で撮影した動画も投影できます。

コードレス掃除機は強い吸引力とブラシレスモーターで、
小さいゴミも効率的に掃除できるようになっています。

HEPAフィルターと多重ろ過システムによって微細な埃を99.99%除去、
嫌な臭いや汚れた空気を排出しません。

車載用品

Joyhouseの車載用品として、楽天には「サンシェード」、
Amazonには「ドライブレコーダー」などが出品されています。

サンシェードは折りたたみ傘のように開くタイプなので、
車のフロントガラス内側への設置が簡単です。

コンパクトに折りたためるので、
使用しない時は折りたたんでグローブボックスやドアポケットに収納しておけます。

サイズはS・M・Lの3種類で、自分の車種に合ったものが選べます。

ドライブレコーダーは、フロントガラス・リアガラスに吸盤で取り付けるタイプと
ルームミラーと一体になっているタイプの2種類です。

いずれも前方と後方が撮影できるようになっていますし、
吸盤で取り付けるタイプにはSony製のセンサーが採用されています。

スマホアクセサリー

Joyhouseが取り扱っているスマホアクセサリーは、
ワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリーなどです。

ワイヤレスイヤホンはカナル型と耳掛け型、骨伝導型の3種類で、
一部を除いてIPX5もしくはIPX7というレベルの高い防水性を備えています。

IPXは防水性能を示す規格で、
IPX5は3mの距離から水を噴射されても影響を受けないレベルの防水性です。

雨や汗で濡れる程度なら全く問題なく、
水中に落としたとしてもすぐに拾い上げれば大丈夫です。

IPX7は15cmから1メートルの深さであれば水中で30分間は耐えられるレベルの
防水性能となっています。

モバイルバッテリーは容量が9600mAhと15000mAhの2種類です。

9600mAhにはType-CとLightningの2種類、15000mAhにはmicro-USBをプラスした
3種類のケーブルが内蔵されているので別途充電ケーブルは必要ありません。

出力ポートも付いているので、
内蔵ケーブルを使わずに手持ちのケーブルを使って充電することも可能です。

本体サイズは9600mAhが90mm×70mm、15000mAhが94mm×78mmで、
ポケットに入ります。

製品の価格は安め

Joyhouseが取り扱っている製品の価格は比較的安めです。

例えばモバイルバッテリーは9600mAhで3980円、
15000mAhで4,580円となっています。

他メーカーのモバイルバッテリーは9600mAhだと4,000円以上、
15000mAhは安くても5,000円以上、高いと10,000円近くします。

ドライブレコーダーは最安で5,000円台、ワイヤレスイヤホンも最安2,000円台と
なっていますから、他メーカーよりJoyhouseは価格が安いです。

価格が安いのは中国で作っているから

Joyhouseの製品が安いのは性能が良くないからではなく「中国で作っているから」です。

中には「中国で作っている=性能が良くないってことじゃないの?」と思う人も
居るかもしれません。

20年以上前なら中国製=粗悪品の公式が成り立ちましたが、
現在は特に電子機器ではその公式は成り立たなくなっています。

Joyhouseの本社は深セン市にありますが、
深セン市は「アジアのシリコンバレー」と呼ばれているのです。

世界中の電子機器メーカーが工場を深セン市に持っており、
世界最先端の電子機器が中国で作られています。

中国では電子機器の研究・開発から部品調達、製造、最終チェックまで
一貫して行うことができます。

要するに製造コストが抑えられるので、
性能を落とすことなく安い価格で電子機器が提供できるというわけです。

Joyhouseの工場に関する情報はありませんが、
深セン市に本社がある以上は深セン市で製品を作っている可能性が高いです。

深セン市で作っているのであれば、製造コストを抑えることで価格も抑えており、
決して性能を落としているわけではないと言えます。

Joyhouseに怪しい点が無いわけではない

中国メーカーであるJoyhouseに関する良くない情報はほとんど見当たりませんが、
怪しい点が全く無いわけではありません。

Joyhouseの怪しい点の1つとして「通販サイトの評価が高すぎる」ことが挙げられます。

AmazonではJoyhouseの出品者としての評価が5点満点中4.7点で、
購入者全員が5点もしくは4点しか付けていません。

ちなみにAmazonにはPanasonicの公式ストアもありますが、
Panasonicの出品者としての評価で全体の5%が3点以下を付けています。

実際に購入者がJoyhouseの対応に満足しているから4点以上しか付けていないとも
考えられます。

しかしどんな丁寧な対応でも1人ぐらいは不満を感じることもありますから、
購入者全員が満足していることに怪しさを感じてしまうのです。

「連絡がつかない」との情報も

Joyhouseのもう1つの怪しい点として、「問い合わせ先に連絡しても音沙汰が無い」
という情報が見つかったことが挙げられます。

AmazonでJoyhouseのイヤホンを購入したものの、1年経たずに片方が聞こえなく
なったのでメーカー保証で交換してもらおうとメールで問い合わせたそうです。

イヤホンの取扱説明書に記載されていたアドレスにメールを送ったものの
全く音沙汰が無く、Amazonに問い合わせて全額返金してもらったとのことです。

Joyhouseのほとんどの製品は購入から7日以内なら無条件で返品可能、1年以内は
通常使用の範囲内での自然故障に対して無償で修理・交換できるようになっています。

しかし問い合わせの連絡がつかないのでは、
返品やメーカー保証による修理・交換ができません。

楽天市場は日本の代理店がJoyhouseの公式ストアを出店しており、
代理店を通して返品やメーカー保証を問い合わせれば問題ありません。

ただAmazonはメーカー直営のストアとなっているため、
返品やメーカー保証を受けるための連絡がつかないといったことがあるのです。

連絡がつかないという意見が多く見られたわけではありませんが
、AmazonでJoyhouse製品を購入する際は注意した方が良いかもしれません。

     
   

まとめ

Joyhouseは中国の電子機器メーカーのブランドで、
主に小型家電やスマホアクセサリーなどを取り扱っています。

性能的に問題は無く価格も安いのですが、
記事内で紹介したような怪しい点もあるので購入の際は十分に注意してください。

   
   

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