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フィリップスがシェーバーから撤退するかしないか読めば分かる

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日本はもちろん世界でも人気のシェーバーブランド「フィリップス」ですが、
一部で「フィリップスはシェーバー事業から撤退する」といった噂が流れています。

ではフィリップスはシェーバー事業からの撤退が決まっているのか、
将来的に撤退する可能性はあるのかなどについて詳しく見ていきましょう。

     
   

フィリップスはシェーバー事業から撤退していない

「フィリップスはシェーバー事業から既に撤退している」といった情報が
一部ネットで流れています。

しかし2023年8月現在、フィリップスはシェーバー事業から撤退していません。

2023年2月と7月にシェーバーの新商品を発売していますし、
現状では逆にシェーバー事業に注力していると言っても良いぐらいです。
(参照:https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/home)

家電量販店などの店舗でもフィリップスのシェーバーは購入できますし、
大手通販サイトでも取り扱っています。

フィリップスが既にシェーバー事業から撤退しているどころか、
今後撤退する可能性すら現状では感じることもできません。

フィリップスはシェーバー事業に商機を見出している

フィリップスは、2023年に入ってシェーバー事業に商機を見出しているように感じます。

2023年2月に若者向けの新型モデルを発売、7月には人気モデルの新機種を
発売するなど、2023年に入ってから上位モデルの拡充を図っています。

2020年から社会事情によって外出時にはマスクの着用が強く求められていましたが、
2023年5月からは外出時もマスクを外すことができるようになりました。

マスク着用が強く求められていた期間は、
口元がマスクで隠れるため多少ヒゲが伸びたままでも出勤や外出が可能でした。

ところがマスクを外せるようになったことでヒゲ処理が必要となり、
シェーバーの需要が高まっているのです。

実際にフィリップスの調査では、
男性の約3人に1人が肌やムダ毛のケアに力を入れたいと回答しています。

2023年に入ってシェーバーの需要が高まっているわけですから、
フィリップスがシェーバー事業から撤退すると考えにくいわけです。

フィリップスはシェーバー事業から撤退との情報が流れた原因

フィリップスはシェーバー事業から撤退するとの情報が一部ネットで流れた原因としては、
マスク着用が求められたことによる需要の低下が挙げられます。

先にも書いたように2020年から2023年初頭にかけて、
外出時にはマスク着用が強く求められました。

少々ヒゲが伸びてもマスクで隠せる上に、
リモートワークが定着したこともあってシェーバーの需要が低下したのです。

そのためフィリップスも需要が低下したシェーバー事業から撤退するのではないか、
と推測されたのではないでしょうか。

「撤退するかもしれない」がいつしか「撤退する」に変わり、最終的に「フィリップスは
既にシェーバー事業から撤退した」という情報になったと考えられるわけです。

大手通販サイトでフィリップスのシェーバーが買えなかった

大手通販サイトAmazonで一時期取り扱いが無くなったことも、
フィリップスがシェーバー事業から撤退したという情報の裏付けとなりました。

ネット情報によると、2021年の一時期にAmazonでフィリップスのシェーバーを
取り扱っていなかったとのことです。

ネット通販はAmazonしか使わない人からすると、取り扱いが無くなったので
フィリップスがシェーバー事業から撤退したと勘違いしても仕方がありません。

ただ2023年8月現在はAmazonでフィリップスのシェーバーは取り扱われていますし、
2021年も楽天や家電量販店では普通にフィリップスのシェーバーが売られていました。

詳しいことは分かりませんが、何らかの事情で一時的にAmazonでフィリップスの
シェーバーが取り扱われていなかっただけのことだったようです。

フィリップスが家電部門を売却

フィリップスが家電部門を売却したことが「フィリップスがシェーバー事業から撤退した」
という情報を生んだ可能性も考えられます。

日本ではフィリップスと言えばシェーバーや電動歯ブラシの印象が強いですが、
元々は電球工場からスタートしています。

電球で成功を収めた後にラジオや蓄音機など事業を拡大し、
総合電器メーカーとなったのです。

実際に日本でもシェーバーや電動歯ブラシ以外に、
コーヒーメーカーやCDプレイヤー、DVDプレイヤーなども販売しています。

しかし2006年に不採算部門だった半導体部門を売却したことを皮切りに、
事業を縮小していきます。

2021年には中国の投資ファンドに家電部門を売却することを発表、
家電部門を手放すことでシェーバー事業から撤退したと考えられたわけです。

しかしフィリップスではシェーバー・電動歯ブラシ・ヘアドライヤーは
「パーソナルヘルス部門」で、売却された家電部門とは別になっています。

家電部門を売却したことで、フィリップスはシェーバーなどのヘルスケア機器と
AEDやCTなどの医療機器の製造・販売に特化したのです。

事業を縮小してヘルスケアと医療の機器に特化した結果、
世界でもっとも利益率の高い電器メーカーになりました。

     
   

フィリップスのシェーバーの特徴

今後の買い替えなどでフィリップスのシェーバーを選択肢に入れる人も居るでしょうから、
フィリップスのシェーバーの特徴をいくつか紹介します。

日本では国内外のたくさんのメーカーがシェーバーを販売していますが、
中でもフィリップスのシェーバーは「肌に優しい」です。

シェーバーは肌の表面に刃を滑らせてヒゲを剃るのですが、
肌に刃が当たるためにヒゲを剃った後にヒリヒリすることがあります。

フィリップスのシェーバーは刃が回転する回転式で、
刃が肌に深く当たらないのでヒゲを剃った後にヒリヒリしにくいのです。

他メーカーが採用している往復式だと刃が深く肌に当たるので、
深剃りできる反面肌への負担が大きくなります。

ヒゲを剃った後に顔がヒリヒリして困るといった人には、
肌に優しいフィリップスのシェーバーがおすすめです。

刃のメンテナンス不要

フィリップスのシェーバーは刃のメンテナンスが必要ありません。

安全カミソリと同様にシェーバーも使えば使うほど刃の切れ味が悪くなるため、
オイルを差すなど定期的なメンテナンスが必要です。

しかしフィリップスのシェーバーは内刃と外刃が当たるようになっていて、
使うたびにヒゲを剃る内刃が研がれる仕組みとなっています。

自動的に刃を研ぐ仕組みなので定期的なメンテナンスが不要で、
刃の交換も2年に1回で十分です。

ちなみにシェーバーの刃は3~6か月ごとに交換するのが望ましいとされているので、
2年に1回はかなり長持ちです。

メンテナンス不要で手間がかからず、刃も長持ちで経済的、
フィリップスのシェーバーはコストパフォーマンスに優れていると言えます。

洗浄は週1回でOK

清潔に保つために専用の洗浄機を使ってシェーバーを洗いますが、
フィリップスのシェーバーは週1回の洗浄でOKです。

水洗いできるのは当然として、
フィリップスのシェーバーは水洗いで大方の汚れが取れてしまいます。

水洗いだけである程度キレイになるので毎日洗浄機を使う必要が無く、
週1回でも清潔にシェーバーが使えるのです。

洗浄液は他メーカーより少し高めですが、
洗浄の回数が少なくて済むのでコスパ的には悪くありません。

フィリップスのシェーバーは音が静か

回転式を採用しているフィリップスのシェーバーは、
往復式を採用する他メーカーよりも駆動音が小さいのも特徴です。

実際に駆動音を測ってみると、他メーカーのシェーバーとほとんど同じ、
メーカーによってはフィリップスの方が少し大きいという結果が出ています。

ただ回転式は刃が常時同じ方向に動いているので、
駆動音も一定で音の大きさほど不快な感じはしません。

それに対して往復式のシェーバーは刃の動く向きが変わるため駆動音も一定ではなく、
耳障りな音に聞こえます。

音の大きさ自体は他メーカーと変わらないものの、
フィリップスのシェーバーは不快感を与えない音で気にならないのです。

フィリップスのシェーバーの不評な点

フィリップスのシェーバーには評判が良くない点もいくつかあり、
その1つとして「深剃りが苦手なこと」が挙げられます。

フィリップスのシェーバーの中には深剃りを売りにした機種もありますが、
往復式のシェーバーに比べると深剃りが苦手です。

回転式のシェーバーは刃が肌に深く当たらないので肌に優しい反面
深剃りがしにくくなっています。

往復式のシェーバーで剃った後の肌を触るとツルツルですが、
フィリップスのシェーバーで剃った後の肌を触ると若干ザラつきを感じます。

人によってはフィリップスのシェーバーで朝剃ったのに夕方になると
うっすらヒゲが伸びてきている、といったこともあるのです。

肌荒れが気にならないのであれば、フィリップスのシェーバーよりも往復式で深剃りが
できる他メーカーのシェーバーの方が高い満足度が得られる可能性が高いです。

ヒゲを剃るのに多少時間がかかる

フィリップスのシェーバーは深剃りが苦手なため、
他メーカーのシェーバーに比べるとヒゲを剃るのに多少時間がかかってしまいます。

フィリップスのシェーバーで剃った跡を触ると少しザラつきを感じるため、
もう1度シェーバーで肌をなぞることになります。

深剃りができる他メーカーのシェーバーだと1回で良いところを2回3回と
なぞることになるので、ヒゲを剃るのに多少時間がかかってしまうわけです。

ヒゲを剃るのは朝出かける前が多く、朝はやるべきことが他にもあるので
ヒゲ剃りはできるだけ手早く済ませたいケースがほとんどです。

素早く短時間でヒゲ剃りを済ませたいという人には、
フィリップスのシェーバーはあまり適さないかもしれません。

まとめ

フィリップスがシェーバー事業から撤退していることはなく、
むしろシェーバー事業を中心としたヘルスケア部門に注力しています。

フィリップスにしかない機能もたくさんありますし、シェーバーの新規購入や買い替えの
際にはフィリップスもぜひ選択肢に入れてみてください。

   
   

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