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ナマコ板とはどんなもの?何に使われる?

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こんにちは、ノラです。

物置の壁やガレージの屋根を張る建築資材として「ナマコ板」っていうものがあるのを
ご存知かしら?

一般的にはあまりポピュラーな呼び方じゃないんだけど、
建築業界なんかだと今でもある建築資材のことをナマコ板と呼んでたりするのよ。

じゃあナマコ板とはどんな建築資材なのかなどについて詳しく見ていきましょう。

     
   

ナマコ板は波板のこと

建築業界でナマコ板とは、一般的には「波板」と呼ばれてるもののことなの。

波板は名前の通り波型の板のことで、曲線の波のものもあれば角ばった波のものあり、
角ばった波のものは角ナマコなんて言われたりするそうよ。

以前は住宅の屋根とか壁の資材としても使われてて、
最近でも家の横のちょっとした通路の屋根なんかに使われてたりするわね。

厳密に言うと波板=ナマコ板じゃなくて、波板の中でも金属製で亜鉛のメッキが
施されたものいわゆる「トタン」をナマコ板と言うみたい。

でも狭い意味でトタンだけをナマコ板と言うこともあれば、
広く波板全体をナマコ板と言うこともあるんだって。

なぜナマコ板?

ナマコと言えば、海の生物で、
珍味「このわた」でも有名な「海鼠(なまこ)」を思い浮かべるわよね。

でも何で建築資材である波板に、
海の生物であるナマコの名前が使われてるのかしら?

ナマコ板の名前の由来について色々と調べてみたんだけど、
どうやら「ナマコ壁」というものから来てるんじゃないかってことらしいのよ。

昔ながらの武家屋敷とか蔵なんかの壁の一部に、
黒地に白の格子状や幾何学模様などの模様が描かれてるのを見たことあるわよね。

あればナマコ壁と言われるものなの。

壁に張った平瓦の目地を漆喰で埋めていくんだけど、
その漆喰が半円形のかまぼこのようになってるのがナマコ壁なのよ。

かまぼこのように塗られた漆喰がナマコのようだからナマコ壁、
波板の山の部分がやっぱりナマコみたいだからナマコ板と言われるようになったみたい。

だから波板とナマコには直接の関係は無くて、
あくまで見た目からナマコ板と言われるようになったのね。

ちなみにナマコ壁やナマコ板は漢字では、
そのものズバリ「海鼠板」と書かれることもあれば「生子板」と書かれることもあるわ。

ナマコ板には色んな種類がある

ナマコ板は狭義ではトタンのことなんだけど、
広い意味である波板には色んな種類があるのよ。

現在一般的に使われてるナマコ板の種類としては
 ・塩化ビニール
 ・ガラスネット
 ・ポリカーボネート
 ・カラートタン
 ・ガルバリウム鋼板
などがあるわ。

「塩化ビニール」「ガラスネット」「ポリカーボネート」は樹脂製、
「カラートタン」「ガルバリウム鋼板」は金属製なの。

金属製のナマコ板の方が丈夫で耐久性は高いんだけど、
その分加工しにくくてDIYではちょっと扱いにくいわ。

多少耐久性は劣るけど、ある程度丈夫で柔軟性があり
加工しやすい樹脂製のナマコ板の方がDIYでは扱いやすいわよ。

ナマコ板で一番安価な塩化ビニール

先に挙げたナマコ板の種類の中で、
一番安く手に入るのが「塩化ビニール」のナマコ板ね。

一般的にはナマコ板の幅は655mmと決まってて、
厚さや長さによって値段が変わってくるのよ。
(幅が655mmじゃないナマコ板もある)

幅660mmで長さが920mmの3尺と言われるサイズの塩化ビニールのナマコ板だと、
1枚当たり600円前後で手に入るわ。

ホームセンターで手に入るサイズで一番大きい長さ3020mmの10尺でも、
塩化ビニール製は1枚当たり1,500円前後なの。

塩化ビニールのナマコ板は安い上に、
普通のハサミでも切れちゃうぐらいに柔らかいから非常に加工しやすいのよ。

ちょっと長さや幅が足りないところが出た場合でも、
塩化ビニールのナマコ板なら簡単に切って張り付けることができるわ。

そういう点ではDIYで扱いやすいんだけど、塩化ビニールは耐久性が低いのよねぇ。

直射日光が当たったり風雨に晒されたりする場所に塩化ビニールのナマコ板を使うと、
1年ぐらいで硬くボロボロになっちゃうこともあるの。

塩化ビニールのナマコ板は安くて扱いやすいものの、
物置の壁やガレージの屋根などに使うのはハッキリ言ってオススメできないわ。

ガラスネットは丈夫な塩化ビニール

「ガラスネット」は高級塩ビと言われることもあるもので、
塩化ビニールをガラス繊維で補強した素材なのね。

ガラス繊維で補強してる分、耐久性は塩化ビニールよりも高くて、直射日光が
当たったり風雨に晒される場所に使用しても塩化ビニールよりは長持ちするのよ。

実際にガレージの屋根に使われることも多いし、
テラスやバルコニーの日除け屋根なんかとしても使われたりするわ。

ただ耐久性が高いと言ってもあくまで塩化ビニールと比べてのことで、
大体5年ぐらいで交換が必要になるわよ。

またガラス繊維が含まれてるから塩化ビニールよりも硬くて、ハサミで切るのは難しく、
カットするのにノコギリを使わないといけないの。

値段的には3尺のサイズで1枚当たり900円前後、
10尺だと1枚当たり2,000円前後と塩化ビニールに比べるとちょっと高価ね。

ポリカーボネートの耐久性は10年以上!?

ポリカーボネートは合成樹脂で、
同じ樹脂製のナマコ板でも塩化ビニールやガラスネットよりもはるかに耐久性が高いの。

ホームセンターでもポリカーボネートのナマコ板が手に入るけど、ホームセンターで
販売されてるポリカーボネートのナマコ板は張り替え目安が10年とかなのよ。

実際にポリカーボネートのナマコ板を使ってる施工業者さんは、
施工後10年以上経ってもポリカーボネートのナマコ板はあまり劣化しないと言ってるわ。

ポリカーボネートのナマコ板を使えば少なくとも10年は張り替え不要で、
日当たりや風雨の影響によっては15年ぐらい持つ可能性もあるわね。

その代わり値段はちょっと高くて、3尺のサイズで1枚当たり800円前後、
10尺だと1枚当たり2,300円前後となってるの。

ガラスネットと同じかちょっと高いぐらいだけど、耐久性がガラスネットの
2倍ぐらいあるから張り替えのことを考えるとポリカーボネートのナマコ板の方がお得よ。

またポリカーボネートは紫外線に強く、
長く直射日光に当たっても透明度が低くなることはあまりないわ。

だから明かり取りとして、
物置の屋根の一部にポリカーボネートのナマコ板が使われることも結構あるのよねぇ。

ただポリカーボネートは紫外線を通さない性質なので、
ポリカーボネートのナマコ板で作った温室の中で植物を育てる場合は注意が必要だわ。

さらにポリカーボネートのナマコ板では、
片方にだけ耐候処理が施されてることが一般的なの。

そのため耐候処理が施されてない面を日の当たる方にして張り付けちゃうと、
10年どころか1~2年で劣化するからこれも注意が必要よ。

ナマコ板の定番カラートタン

「カラートタン」は金属製の波板を亜鉛で塗装さらに塗色したもので、
簡単に言うと色の付いたトタン板のことよ。

ナマコ板は狭義ではトタン板のことだから、
カラートタンはナマコ板の定番といったことになるわね。

金属製だけあって樹脂製のナマコ板よりは耐久性が高く、屋根のように直射日光や
風雨の影響をモロに受ける場所でも15~20年は張り替えが不要なの。

ただハサミやノコギリでは切るのが難しく、小さくカットするには電動ノコギリが必要で、
ナマコ板を固定するためのビスやボルトも打ち込みにくいわ。

それでも値段的にはリーズナブルで、樹脂製のガラスネットやポリカーボネートと
そんなに変わらないぐらいの値段で手に入るのよ。

6尺のサイズで800円前後、10尺でも1,500円前後だから、
値段的には塩化ビニールと変わらないぐらいなのね。

カラートタンのナマコ板は耐久性が高くてリーズナブルではあるんだけど、
加工しにくいからDIYではちょっと扱いにくいんじゃないかしら。

ガルバリウム鋼板は耐久性がダントツに高い

ガルバリウム鋼板はアルミニウム・シリコン・亜鉛などでメッキを施した金属板のことで、
同じ金属板であるトタンよりも数段耐久性が高くなってるわ。

軽くて丈夫な上に遮熱性に優れてるってことで、最近は瓦やスレートの代わりに
ガルバリウム鋼板で屋根を葺いている住宅も少なくないのよ。

ガルバリウム鋼板の張り替え目安は一般的にはカラートタンと同じ
15~20年なんだけど、40年以上持つこともあるの。

実際に屋根材としてガルバリウム鋼板を使ってる施工業者さんによると、
40年以上前に施工したガルバリウム鋼板の屋根をチェックしても
ほとんど劣化してないこともあるんだとか。

値段は
 ・6尺・・・1枚当たり1,000円前後
 ・10尺・・・1枚当たり1,800円前後
と少し高めとなってるわ。

でも40年以上張り替える必要が無いんだったら、
少々お値段が高くてもガルバリウム鋼板のナマコ板を使った方がお得よね。

     
   

DIYでナマコ板を扱う場合の注意点

ガレージの屋根や物置の壁ぐらいであれば、
DIYでナマコ板を張り替えられないことはないわ。

ただDIYでナマコ板を扱う場合にはいくつか注意しないといけないことがあるのよ。

1つはナマコ板を切り方。

先にも少し書いたように、塩化ビニールのナマコ板なら普通のハサミでも切れるし、
ガラスネットやポリカーボネートのナマコ板はノコギリで切れるわ。

ただ普通のハサミやノコギリでナマコ板を切ると切り口がキレイにならないし、
刃の根元で押し切るようにするなど普通のハサミで切るにはコツが要るの。

切り口をキレイになおかつ簡単にナマコ板を切るんだったら、
専用の波板切りバサミを使った方が良いわよ。

刃がナマコ板の形に合わせて波を打ってるから、
刃の根元を使うなど切り方を工夫しなくても簡単にナマコ板がカットできるのね。

何を使ってナマコ板をカットするにしても、
最後は切り口にやすり掛けをして触っても怪我をしないようにしておきましょう。

カラートタンやガルバリウム鋼板の金属製のナマコ板を切るには電動ノコギリが必要で、
自分でカットするのは難しいかもしれませんわ。

と言ってもホームセンターではナマコ板のカットサービスは行ってないことが多いから、
ナマコ板を取り扱ってる近所の業者さんにお願いするしかないわね。

ナマコ板を張る前にビスやボルトの穴を開ける

ガレージの屋根や物置の壁などにナマコ板を張る場合には、
ビスやボルトなんかを打ち込んで固定することになるわ。

木材なんかでもそうだけど、
ナマコ板に直接ビスやボルトを打ち込むと割れる恐れがあるのよねぇ。

だからナマコ板を張る前に、ナマコ板を仮置きしてビスやボルトなどを打ち込む部分を
決めて印を付け、印を付けた部分に穴を開けておいた方が良いの。

あらかじめ穴を開けておくことで、
ビスやボルトを打ち込んでもナマコ板が割れる心配が無いのよ。

ちなみに屋根にナマコ板を張る場合は波の山、壁に張る場合は波の谷に
ビスやボルトを打ち込むのが一般的だわ。

屋根に張るナマコ板の谷にビスやボルトを打ち込むと、
雨が降った時に雨漏りの原因になっちゃうの。

ビスやボルトを山に打ち込んでおけば、雨が降っても雨水はナマコ板の谷へ
流れていくから雨水が漏れる可能性が低くなるのね。

壁にナマコ板を張る場合は雨漏りを心配する必要が無いから、
より打ち込みやすい谷にビスやボルトを打ち込むのよ。

それからナマコ板の山に穴を開ける場合、そのままだと錐やドリルの刃が滑って
開けにくいから、ナマコ板をひっくり返して裏の谷に穴を開けるようにすると良いわよ。

ナマコ板は無理に曲げると折れる

屋根だとナマコ板をそのまま真っすぐ張るだろうけど、
物置の壁なんかだとナマコ板を少し曲げて張りたいってこともあるかもしれないわ。

切るのは金属製のナマコ板より樹脂製のナマコ板の方が簡単なんだけど、
曲げるのは樹脂製よりもむしろ金属製の方が簡単なのよ。

と言っても自力で曲げられるのはカラートタンのナマコ板ぐらいで、
ガルバリウム鋼板のナマコ板は自力で曲げるのはちょっと難しいわね。

樹脂製のナマコ板は弾力性があるから手で曲げられないことはないんだけど、
すぐに元の形に戻ろうとするの。

だから樹脂製のナマコ板を無理に曲げて張り付けると、折れちゃう可能性が高いのよ。

樹脂製のナマコ板は基本的に熱を加えないと曲がたままの形をキープできないから、
DIYでナマコ板の曲げ加工は難しいんじゃないかしら。

またナマコ板は波と垂直方向に曲げることを想定してないから、
樹脂製でも金属製でも無理に縦方向に曲げると折れちゃうわ。

縦横関わらずにナマコ板の曲げ加工をしたい場合には、無理やり曲げることはせずに、
業者さんの力を借りるようにしましょう。

樹脂製と金属製では山のピッチが違うことがある

樹脂製のナマコ板と金属製のナマコ板を一緒に使う場合、
山のピッチ(間隔)が違うことがあるから注意が必要よ。

ナマコ板を屋根や壁に張り付ける場合、
スペース的に1枚じゃ済まなくて何枚か並べて張り付けることになるケースが多いわ。

ナマコ板を並べて張り付ける際に、横方向は風上側が上、縦方向は建物に近い方を
上にしてナマコ板同士を少し重ねて打ち付けるのね。

ナマコ板の山のピッチが同じだと、
少し重ねておくことで雨水が建物の中や軒下に漏れるのを防げるの。

ところが山のピッチが違うと、ナマコ板同士を重ねた時に少し隙間ができて、
雨漏りの原因となっちゃうのよ。

だからできれば山のピッチが同じナマコ板を使うか、山のピッチが違う場合には
重ねる部分を多めにして隙間から水が入らないようにする必要があるわ。

樹脂製のナマコ板は屋外に放置しちゃダメ

DIYではガラスネットやポリカーボネートといった樹脂製のナマコ板を使うことが
多いと思うけど、樹脂製のナマコ板は屋外に放置しちゃダメなのよ。

ナマコ板は大きいものだと長さが3m以上もあるから、
家の中に入れることができずに屋外で保管することになるかもしれないわ。

ただ樹脂製のナマコ板を直射日光の当たる屋外に重ねて置いてると、
熱がこもってナマコ板が変形する恐れがあるの。

また雨が降ってナマコ板の谷に溜まった水が直射日光によって温められると、
ナマコ板が変形したり白化したりするのよ。

だからナマコ板は直射日光や雨に当たらない屋内で保管するのがベターで、
屋外で保管する場合は段ボールやブルーシートなどで全体を覆って直射日光や雨が
当たらないようにしないといけないのね。

それから塩化ビニールとポリカーボネートはそんなに引火性は強くないけど
燃えることはあるから、近くで火を使ったり、火の近くに保管しないように。

さらに、樹脂製のナマコ板を燃やしても有害物質は出ないものの、
野焼きは法律で禁止されてるから余った樹脂製のナマコ板を焼却処分するのもダメよ。

樹脂製でも金属製でも余ったナマコ板を処分する場合には、
ちゃんと自治体のルールに従ってね。

まとめ

ナマコ板そのものやナマコ板を扱う際の注意点などについて、
できるだけ分かりやすく紹介したわ。

本文の中でも書いたように、ナマコ板は狭義だとトタン板のこと、
広い意味では波板全般のことを指すのよ。

あくまでナマコ板は建築業界の専門用語みたいなもので、一般的には
あまり使われないから、ナマコ板よりも波板と言った方が伝わりやすいはずだわ。

また金属製のナマコ板はDIYでは決して扱いやすいものじゃないから、
金属製のナマコ板を張り替える場合にはDIYにこだわらずに業者さんに
お願いすることも選択肢に入れて検討しましょう。

   
   

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