配線

新築時にLAN配線した方が費用は安い?

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やっほー^^ノラです。

最近は、自宅でインターネットを使う場合には、
スマホやパソコンなどを光回線にWi-Fi接続することも多いよね。

もちろんWi-Fi接続でも何の問題も無いけど、
通信速度や通信の安定性を考えるとWi-Fi接続じゃなくて有線接続の方が上なのよ。

新型コロナの影響によって自宅で仕事をする機会も増えてるし、
今後は学校でもオンライン授業が取り入れられる可能性が高いわ。

そうなった時に、
自宅の各部屋で有線LANが使えるように配線工事しておくことが必要なの。

そこで自宅の各部屋に有線LANの配線工事を行うのにかかる費用などについて、
詳しくて見ていきましょう。

     
   

屋内配線か屋外配線か

自宅の各部屋に有線LANの配線工事を行う場合、壁の中の配管にLANケーブルを
通す「屋内配線」か外壁伝いに配線する「屋外配線」のいずれかになるわ。

ただ建物によっては壁の中にLANケーブルを通せる配管が無いこともあって、
その場合は壁や天井にLANケーブルを配してモールで隠すってやり方になることも
あるのね。

また天井裏や床下のスペースが使える場合には、天井裏や床下にLANケーブルを
通して目的の部屋にLANコネクタを設置するってこともあるわよ。

詳しい工事費については後述するけど、屋内配線と屋外配線だと
使うLANケーブルが違うから、屋外配線の方が料金が高いわ。

壁の中に配線があるか無いかどうやって確認する?

自宅の壁の中にLANケーブルを通せる配管があるかどうかは、
コンセントプレートの形状を見ればある程度判断できるのよ。

壁に設置されてるコンセントプレートに「LAN」っていうコネクタがある場合は、
壁の中に配管どころかすでにLANケーブルが配線されてる可能性が高いわ。

またブランクチップやブランクプレートがコンセントプレートに取り付けられてる場合は、壁の中にLANケーブルを通せる配管がある可能性があるわよ。

これは新築時点では有線LANが必要無かったけど、
将来的にLANケーブルを通せるように空の配管だけ設置しておいたのね。

コンセントプレートには電源やTVのコネクタだけで、ブランクチップやブランクプレートが取り付けられてないと、壁の中にLANケーブルを通せる配管が無い可能性が高いのよ。

ただコンセントプレートにブランクチップやブランクプレートが無くても、
壁の中に配管が通ってるケースもあるわ。

だから自分でコンセントプレートを外して確認するか、電器屋さんなどにお願いして
壁の中にLANケーブルを通せる配管があるか下見してもらうと良いわよ。

有線LANの配線工事にかかる費用

屋内配線にしても屋外配線にしても、有線LANの配線工事には主に
 ・作業員の派遣作業費
 ・LANケーブル、LANコネクタなどの部材費
といった費用が必要よ。

また業者によっては、
それに交通費や作業車を止めておくための駐車場代の実費が発生することもあるわ。

さらに屋内配線が可能かどうかなど事前の現地調査を行ってもらう場合にも、
別途費用が発生する可能性があるわよ。

屋内配線にかかる費用

壁の中に配管があって1か所の屋内配線工事を行う場合の費用の目安は
 ・作業員(1人)の派遣作業費・・・30,000~40,000円
 ・LANケーブル(20m)の部材費・・・2,000円
 ・LANコネクタ(2個)の部材費・・・2,700~3,200円
で、合計34,700~45,200円となるわ。

これに消費税と交通費などの雑費がプラスされるから、1か所の屋内配線では
大体40,000~50,000円ぐらいかかると思っておいた方が良いわね。

2か所3か所で配線工事を行う場合は、
派遣作業費はそのままで部材費がプラスされて
 ・2か所・・・39,400~50,400円
 ・3か所・・・44,100~55,600円
と1か所につきプラス5,000円の費用がかかるのね。

建物の大きさによっては、作業員の人数が増えたりLANケーブルが長くなったりして、
1か所の屋内配線工事でも10万円近くかかる可能性があるわ。

屋外配線にかかる費用

壁の中に配管が無くて屋外配線となる場合の費用の目安は
 ・作業員(2人)の派遣作業費・・・60,000~80,000円
 ・LANケーブル(30m)の部材費・・・15,000円
 ・LANコネクタの部材費・・・1,200~2,700円
で合計は76,200~97,700円となるわ。

屋内配線だと作業員は1人で良いけど、
屋外配線となると高所作業を行う可能性があるので作業員が2人になるのね。

またLANケーブルも被覆部分が耐候性素材の屋外用になって、
長さもちょっと長くなるわ。

そのため派遣作業費は単純に2倍、
LANケーブルの部材費に至っては7倍以上になっちゃうのよ。

これに消費税や交通費などの雑費がプラスされるから、
屋外配線だと1か所でも10万円以上かかる可能性が高いわね。

ちなみに被覆部分が耐候性素材の屋外用LANケーブルだと30年以上の耐久性が
あるけど、屋内用LANケーブルを屋外配線に使うと1~2年でダメになるんだって。

     
   

既存の建物に配線するより建築時に配線した方が安い

既に建ってる建物に後からLANケーブルを配線するよりも、
建築する時にLANケーブルを配線しておいた方が費用は安く済むわ。

後からLANケーブルを配線する場合は、先にも書いたように1か所でも屋内配線だと
40,000~50,000円、屋外配線だと10万円以上かかる可能性があるのよね。

ハウスメーカーによって費用は変わるけど、
建築時のLAN配線工事は1か所につき15,000円前後で行ってくれるわ。

また中には、3か所までのLAN配線工事費は建築費に含まれてて、4か所目以降は
1か所につき数千円の部材費をプラスするだけでOKってケースもあるんだとか。

だからこれから家を新築する場合には、
 ・リビング
 ・寝室
 ・子供部屋
などインターネットを使う可能性が高い部屋には、建築時にLANケーブルを
引いておいた方が結果的に費用を抑えられることになるわよ。

複数か所だと後から配線した方が安く収まる場合も

LANケーブルを配線する部屋が複数の場合は、
建築時に配線するより後から配線した方が費用を抑えられることもあるのよね。

ハウスメーカーによっては、LAN配線工事の費用が建築費に含まれてなくて、
1か所につきいくらという形で別途請求されるケースがあるわ。

家を新築する時に各部屋にLANケーブルを配線しようとして
 ・1か所につき30,000円
 ・5か所で22万円
という費用を提示されたって人も実際に居るのよ。

先に紹介した屋内配線にかかる費用の目安は、1か所34,700~45,200円で、
2か所目以降は1か所につき4,000~5,000の部材費がプラスされるだけ。

新築後に後から5か所屋内配線をしても、消費税などの雑費を含めて、
10万円前後で収まる可能性が高いから、新築時よりも後から配線工事をした方が
費用が安く済むのね。

ただ、ハウスメーカーが足元を見てLAN配線にかかる費用を高く設定してるんじゃ
なくて、建物の構造上LAN配線の費用を高くせざるを得ないのかもしれないわ。

そうすると後から配線した方が費用が高くなる可能性が高くなるから、判断が難しいところね。

今は不要でも・・・

家を新築するだけでもとんでもない費用がかかるから、ちょっとでも費用を
安く抑えるためにLAN配線する部屋数を最小限に留めるってこともあるわよね。

LAN配線の部屋数を最小限に留めても良いけど、後々LANケーブルが
配線できるように空でも配管だけは設置しておいた方が良いわよ。

今はリビングでしかインターネットを使わないとしても、
子供が大きくなって学校のオンライン授業を受けることになるかもしれないし、
テレワークが定着して在宅勤務が当たり前になるかもしれない。

そうなった時でも比較的簡単に安くLAN配線ができるように、
全ての部屋にLAN配線用の配管だけは用意しておいた方が良いわね。

自宅の各部屋に有線LANを配線するメリット

Wi-Fi接続が主流の現在、有線LANを利用するメリットとしては
 ・通信速度が速い
 ・通信の安定性が高い
といったことが挙げられるわね。

まず通信速度なんだけど、光回線の最大通信速度は1~2Gbpsで、
中には最大5Gbpsや最大10Gbpsで利用できる光回線サービスもあるわ。

有線LANで光回線に接続すれば、
最大1~2Gbpsの光回線なら実効速度でも500~800Mbpsぐらい出ることもあるの。

ところがWi-Fi接続だと、最大1~2Gbpsの光回線の実効速度が100Mbps以下に
なっちゃうことも珍しくないのよね。

だからインターネットを利用するのにとにかく通信速度を重視するんだったら、
Wi-Fi接続じゃなくて有線LANを使うべきよ。

有線LANなら接続が切れる心配がほとんど無い

有線LANだとインターネット接続が切れる心配がほとんど無くて、
通信の安定性ではWi-Fi接続よりも断然上なのね。

電波を使うWi-Fi接続だと、障害物や電波干渉の影響で電波が弱くなって
接続が切れちゃうことがあるのよ。

Wi-Fi接続には
 ・2.4GHz
 ・5GHz
の2種類の周波数帯の電波が使われてるわ。

比較的周波数帯の低い2.4GHzは、家具などの障害物にぶつかっても
減衰しにくいけど、他の電化製品から電波干渉を受けるのね。

実は電子レンジやコードレス電話機といった一般的な電化製品でも2.4GHzの
電波が使われてて、家の中だと2.4GHzは電波干渉を受けて接続が切れやすいのよ。

じゃあ5GHzを使えばってなるけど、比較的周波数帯の高い5GHzは
家具などの障害物にぶつかると減衰しやすいわ。

だから5GHzだと、Wi-Fiルーターと壁や階層を隔てることで
Wi-Fiの電波が弱くなって接続が切れやすいってわけなの。

普通にインターネットを使うのにも接続が切れない方が快適だし、今後
 ・オンライン会議
 ・オンライン授業
などを利用することになった場合には接続が切れないことが何より重要になるわね。

またオンラインゲームでも通信の安定性が求められるから、
オンラインゲームを快適にプレイしたいなら有線LANは必要よ。

Wi-Fi接続だと複数機器を同時に接続することで通信速度が落ちる

Wi-Fiは同時に複数機器を接続できるというメリットがあるけど、
同時に複数機器を接続できることがデメリットにもなるわ。

例えばスマホとパソコンを同時にWi-Fi接続した場合、
スマホとパソコンで同時に通信ができると思うわよね。

ところが実際には、スマホが通信してる時はパソコンは通信できずに待機状態となり、
反対にパソコンが通信してる時はスマホは待機状態で通信できないのよ。

2台ぐらいの同時接続なら待機状態の時間は気にならないけど、
5台6台と同時接続機器数が増えると待機状態の時間が長くなって、
結果的に通信速度が遅くなっちゃうわけ。

有線LANなら1つのLANコネクタに1台の機器しか接続しないから、
複数機器を同時接続することによる通信速度の低下の心配はないのね。

有線LANのデメリット

有線LANのデメリットとしては、まず使える機器や場所が限られるってことね。

最近のパソコンはLANポートこそ付いてないけど、
USBポートを使って有線LAN接続ができるようになってるわ。

でもスマホやタブレットはそのままだと有線LAN接続はできず、
専用の「LANアダプター」を使わなきゃいけないのよ。

LANアダプター自体は1,500円ぐらいだからそんなに高くないけど、スマホと
タブレットで接続端子の形が違ったりするから使い回しができないことも多いわ。

端末ごとにLANアダプターを揃えると、結果的に余分な費用がかかっちゃうってわけね。

また当然だけど、有線LANはLANコネクタのある場所でないと使えないから、
使える場所が限られるってデメリットもあるわよ。

Wi-Fi接続だと色んな場所でインターネットを使うことで気分転換も図れるけど、
有線LANだとパソコンを使う場所を変えることも難しいのね。

有線LANはケーブルが邪魔

有線LANのデメリットとしてもう1つ、
壁のLANコネクタとパソコンを繋ぐLANケーブルが邪魔ってこともあるわね。

整理整頓ができてる部屋にケーブルが1本這ってるだけでも見栄えが悪いし、
部屋の中を移動する際に足を引っ掛ける恐れがあるわ。

さらに掃除の邪魔にもなるし、LANケーブルが必要なことで
結果的にパソコンが使える場所が限定されちゃうのよね。

インターネットの使い勝手には直結しないけど、
インターネット接続にLANケーブルが必要なのは結構な足枷になるかもしれないわよ。

有線LANゆえに通信速度が遅くなることも

同じ光回線でも有線LAN接続とWi-Fi接続では、
有線LAN接続の方が通信速度が速くなる可能性が高いわ。

ところが有線LAN接続だからこそ、通信速度がおそくなっちゃうってこともあるのよ。

各部屋に有線LANを配線するのにLANケーブルを使うけど、
このLANケーブルの規格によって光回線の通信速度が大きく変わるのよね。

LANケーブルは規格ごとに
 ・カテゴリ5・・・最大100Mbps
 ・カテゴリ5e・・・最大1Gbps
 ・カテゴリ6・・・最大1Gbps
 ・カテゴリ6A・・・最大10Gbps
 ・カテゴリ7・・・最大10Gbps
と最大通信速度が違ってるわ。

現在の光回線の最大通信速度は1~2Gbpsだから、最低でもカテゴリ5eかカテゴリ6、
できればカテゴリ6Aかカテゴリ7のLANケーブルを使いたいところね。

これからLAN配線工事を行う場合には、
当然カテゴリ5e以上のLANケーブルが使ってもらえるわ。

ところが家を新築したのが数年前で、その時にLAN配線工事も行ってると
カテゴリ5のLANケーブルが使われてる可能性があるのよ。

光回線の最大通信速度が1Gbpsでも、
有線LAN接続に使うLANケーブルの最大通信速度が100Mbpsだと、
実際にインターネットを使う際の最大通信速度は100Mbpsになっちゃうわ。

実効速度となるとさらに遅くなって、最大1Gbpsの光回線を使ってるのに
実効速度は50Mbpsも出ないなんてことになりかねないのよね。

有線LANの配線はDIYでもできる

屋外配線は業者じゃないとできないかもしれないけど、
屋内配線だったらDIYでできなくもないのよ。

有線LANを配線したい部屋のコンセントプレートを外して、配管にLANケーブルを
挿し込んで天井裏など情報分電盤が設置されてる場所にLANケーブルを引き込むの。

そうして情報分電盤に引き込んだ側のLANケーブルを、
光回線を分岐させてるスイッチングハブに挿し込むのね。

それから配線したい部屋側のLANケーブルにLANコネクタを接続して壁に埋め込み、
コンセントプレートを嵌めればOKよ。

通線ワイヤーはビニール紐で代用可能

先のYouTube動画では、有線LANを配線したい部屋から情報分電盤が設置されてる
場所までLANケーブルを通すのに、「通線ワイヤー」という道具を使ってるわ。

通線ワイヤーを先に配管に通しておいて、通線ワイヤーにLANケーブルを巻き付けて
通線ワイヤーを引き抜くことで、配管にLANケーブルが通せるってわけね。

配管の距離が長ったり、曲がってたりするとLANケーブルだけだと通しにくいから、
腰の強い通線ワイヤーを使った方が簡単なのよ。

でも通線ワイヤーって配管に電線やケーブルを通すためだけの道具で他に使い道が
無いから、1回の有線LANの配線のために買うのってちょっともったいないわよね。

そんな場合には、ビニール紐を通線ワイヤーの代用品として使うと良いわ。

まずビニール紐の端に結び目を作っておいて、
有線LANを配線したい部屋の配管にビニール紐を挿し込んでおくの。

次に情報分電盤がある場所側の配管の中を掃除機で吸引すると、
ビニール紐が情報分電盤がある場所まで引っ張り込まれるわ。

後はビニール紐にLANケーブルを巻き付けて、有線LANを配線したい部屋側から
ビニール紐を引っ張れば、配管にLANケーブルが通るってわけよ。

ただ通線ワイヤーの代用品としてビニール紐を使う方法はDIY上級者向けだったり
するから、初めて配線をする場合は通線ワイヤーを用意した方が良いわね。

まとめ

有線LANの配線を業者にお願いすると、
複数の部屋に配線する場合や屋外配線となる場合は10万円以上の費用がかかるわ。

だからこれから家を新築するのであれば、全ての部屋とは言わないまでも
 ・リビング
 ・寝室
 ・子供部屋
ぐらいでは有線LANを使えるようにしておきましょう。

それ以外の部屋も後から有線LANが必要になるかもしれないから、
LANケーブルの屋内配線ができるように配管だけは設置しておいた方が良いわよ。

   
   

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