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BenQはどこの国?人気液晶モニターメーカーの正体に迫る

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パソコン用の液晶モニターやプロジェクター、最近は電子黒板のブランドとしても
広く知られるようになっているのが「BenQ(ベンキュー)」です。

「BenQ製品に興味はあるけど手が出せていない」という人のために、
BenQがどこの国のブランドなのかなどを詳しく見ていきましょう。

     
   

BenQは台湾メーカーのブランド

BenQは台湾の電子機器メーカーの企業名であり、製品ブランドの名前でもあります。

1984年に同じ台湾の電子機器メーカーである「Acer」のディスプレイや周辺機器の
製造を受け持つ企業としてBenQは設立されました。

現在もAcerとBenQに多少の繋がりはあるものの、
BenQはAcerグループではなくなっています。

1996年に日本法人を設立、日本に進出した当初は大手メーカーのOEM生産や
ODM生産、ロジスティクス、修理サービスなどを行っていました。

2000年から日本でも自社製品の販売を始め、
2001年からはBenQブランドとして製品を販売しています。

日本でBenQブランド製品の販売を始めて20年以上が経過しており、液晶モニターは
累計200万台以上、プロジェクターも累計10万台以上売り上げているのです。
(参照:https://www.benq.com/ja-jp/about-benq/benqjapan.html)

日本以外にヨーロッパの拠点としてオランダ、北中南米の拠点としてアメリカにも
現地法人を置いています。

BenQの製品はどこで作られている?

BenQの製造工場は以下の通りです。
 ・台湾(桃園)
 ・中国(蘇州、上海)
 ・マレーシア(ペナン)
 ・メキシコ(メキシカーリ)
 ・ブラジル(マナウス)
 ・ドイツ(カンプリンフォート)

どの工場でどういった製品を作っているのかという詳細は分かりませんが、
日本を含めた東アジア向けの製品は恐らく台湾と中国で作られていると思われます。

東南アジアやアラブ向けがマレーシア、北中米向けがメキシコ、南米向けがブラジル、
ヨーロッパ向けがドイツといったところではないでしょうか。

中国に2つ工場があるということは中国の方が製造規模が大きく、
日本で購入できるBenQ製品の多くは中国製と考えられます。

中国製は性能が良くないは間違い

日本では「中国製は品質が良くない」というイメージが強いですが、
電子機器に関してはそのイメージは当てはまりません。

「アジアのシリコンバレー」と言われる深セン市を始めとして、
中国には現在多くの世界的電子機器メーカーが工場を持っています。

日本を含む東アジア向けの電子機器の多くは中国で作られており、
日本や欧米のメーカーの製品でも「Made in China」である可能性が高いです。

世界中から有数の技術者と最先端技術が集まっている状態の中国では、
高性能な電子機器が作られています。

また研究・開発から部品調達、製造、最終チェックまで中国国内で行えるので、
コストが抑えられて低価格での販売が可能となっています。

日本ではイメージが良くない中国製ですが、
電子機器に関しては中国製は「安くて良い物」の象徴なのです。

日本人はBenQの本当の姿を知らない?

日本ではBenQと言えば液晶モニターやプロジェクターなど
パソコンの周辺機器ブランドですが、それはBenQの一面でしかありません。

Acerの周辺機器の製造を担う会社として設立されたので、
現在も液晶モニターなどの周辺機器が主力製品です。

しかし以前はオリジナルブランドのパソコンや携帯電話も製造、販売していたのです。

2009年には日本でも液晶モニター一体型のデスクトップパソコンを5万円台で売り出し、
多少話題にはなりました。

残念ながら日本ではBenQブランドのパソコンは定着せず、
日本におけるパソコン事業からは撤退してしまいました。

スマホが普及する前の2005年にドイツの電子機器メーカーであるシーメンスの
携帯電話部門をBenQが買収します。

ベンキュー・シーメンスというブランドで、2005年には携帯電話の世界シェアで6位と
一躍トップメーカーとして名乗りを上げたのです。

しかしAppleがiPhoneを引っ提げて携帯電話事業に参入してきたこともあって、
BenQは数年で携帯電話事業から撤退してしまいました。

元々BenQはOEM生産やODM生産を手掛けていましたから、
現在も他メーカーのパソコンやスマホをOEMやODMで作っている可能性はあります。

BenQ製品の特徴

BenQと言えばパソコン用の液晶モニターを思い浮かべる人も多いですが、
BenQの液晶モニターはとにかく種類が多いのが特徴の1つです。

機能やデザインがシンプルなものから、映画などの映像作品の視聴に適した
高画質エンターテインメントモニター、ゲーミングモニターがあります。

ゲーミングモニターでもeスポーツ用に特化した「ZOWIE」というブランドのモニターも
ありますし、ビジネス用モニターも用意されています。

画像や映像の編集に適したモニター、デザイン作成に適したモニターなど
目的に応じた機能を搭載した液晶モニターが多数揃っているのです。

用途によってパソコンやキーボード、マウスを使い分けることは多いですが、
BenQなら液晶モニターも用途によって使い分けられます。

プロゲーマーやeスポーツプレイヤーがBenQのゲーミングモニターを愛用

BenQのゲーミングモニターは特に評価が高く、
プロゲーマーやeスポーツプレイヤーにも広く愛用されています。

世界的なゲームの大会やeスポーツの公式試合では、
公式にBenQのゲーミングモニターが採用されていることも少なくありません。

大会や試合で使われているので、普段の練習用としてもBenQのゲーミングモニターを
使っているゲーマーやプレイヤーが多いということです。

BenQのゲーミングモニターがゲーマーなどに愛用されている理由の1つが
「リフレッシュレートが高いから」です。

リフレッシュレートは1秒間に何回画像が更新されるかを表した数値で、
数値が高いほど画像が鮮明に、画面上の動きがスムーズになります。

一般的なゲーミングモニターはリフレッシュレートが144Hzから165Hzですが、
BenQのゲーミングモニターは最大360Hzとなっています。

要するに、BenQのゲーミングモニターは一般的なゲーミングモニターの2倍以上の
画像を1秒間に更新できるというわけです。

単純に鮮明さもスムーズさも2倍になるわけではありませんが、
一般的なゲーミングモニターよりも確実に画像が鮮明で動きがスムーズなのです。

ちらつきを抑える独自機能が搭載されている

プロゲーマーにBenQのゲーミングモニターが好評なもう1つの理由が
「画面のちらつきを抑える機能を搭載している」ことです。

一般的なゲーミングモニターで動きの激しいゲームをプレイすると、
動いているキャラクターなどの残像で画面がちらつく「モーションブラー」が発生します。

FPSや格闘ゲームといった正確な動きが求められるゲームでは、
モーションブラーが発生することで不利になってしまうことがあるのです。

BenQのゲーミングモニターには「DyAc+」というモーションブラーを抑える独自機能が
搭載されています。

フレームとフレームの間に人が見えないほど一瞬だけ黒画面を挿入する機能です。

フレーム間に黒画面が挿入されることで残像の発生を可能な限り抑えられ、
相手の動きに対して反応しやすく狙いが付けられやすくなるのです。

自動でコントラストを調整

BenQのゲーミングモニターにはコントラストを自動で調整する機能も搭載されています。

例えばRPGで洞窟の中に入ったり、レーシングゲームで夜のコースを走行すると、
画面内が暗くて周辺の様子が見えにくくなることがあります。

趣味でゲームを楽しむ場合は、
暗所に出入りするたびにモニターのコントラストを手動で調整するのが一般的です。

BenQのゲーミングモニターなら、ゲームをプレイしている部屋の明るさとゲーム内の
明るさを検知して自動でコントラストを調整してくれます。

ゲームの大会やeスポーツの試合では、手動でコントラストを調整できませんから
自動で調整してくれるBenQのゲーミングモニターが重宝されるわけです。

BenQの液晶モニターは目に優しい

BenQの液晶モニターには「アイケア技術」、
要するにユーザーの目を守る技術が使われています。
(参照:https://www.benq.com/ja-jp/campaign/benq-eye-care-monitor/benq-eye-care-technology.html)

ゲーミングモニター以外にも、
ちらつきをおさえるフリッカーフリーという機能が搭載されています。

目を疲れさせて睡眠の質を低下させるブルーライトを軽減する機能も
液晶モニター自体に搭載されているのです。

仕事や勉強などで長時間モニターとにらめっこしても、
BenQの液晶モニターなら目が疲れにくくなっています。

     
   

BenQの液晶モニターを購入する際の注意点

BenQの液晶モニターを購入する際にはいくつか注意点があり、
1つは「価格が高い」ということです。

仕事などで使う一般的なパソコン用の液晶モニターは1万円程度で購入できますし、
ゲーミングモニターでも2万円台で購入可能です。

BenQにも標準的な価格の液晶モニターもありますが、
大多数が標準的な価格よりも高くなっています。

例えばデザインも機能もシンプルな液晶モニターは8種類ありますが、
1万円台は1種類のみで他は2万円台から6万円台です。

ゲーミングモニターも標準的な2万円台のものは1種類だけで、
大半が10万円を超えています。

ただ価格に見合った性能や機能が備わっていますから、
決してコスパが悪いわけではありません。

またBenQの液晶モニターは種類が豊富なのは良いですが、ある程度の知識が無いと
種類ごとの違いが分からず、どれを購入すべきか迷うことになります。

まとめ

BenQは台湾の電子機器メーカーで、
日本向けの製品の多くは中国で作られていると考えられます。

ゲーミングモニターがプロゲーマーやeスポーツプレイヤーに愛用されるなど、
特に液晶モニターは評価が高いです。

相応に価格も高くて種類も多いですから、
BenQの液晶モニターを購入する際は慎重な検討が必要です。

   
   

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