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NECタブレットユーザー必見!「中身はレノボ」という衝撃的真実

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日本を代表する電機メーカー「NEC」はタブレットも販売していますが、
「NECタブレットの中身はレノボ」という話をよく耳にします。

では「NECタブレットの中身はレノボ」とはどういう意味なのかなど、
NECタブレットについて詳しく見ていきましょう。

     
   

「NECタブレットの中身はレノボ」の意味

「NECタブレットの中身はレノボ」が意味するのは、
「NECタブレットの中身はレノボタブレットと同じ」ということです。

悪い言い方をすれば、中身は全く同じで外側だけNECタブレットのものに
しているだけなのです。
(実際は中身も少し違う)

2023年現在、NECタブレットはNEC本体ではなく
「NECパーソナルコンピュータ」という会社が製造・販売しています。

NECパーソナルコンピュータの主な事業内容は
「パソコンおよびタブレットの研究開発・製造・販売・保守」となっています。

パソコンはNECから引き継いだ山形県の米沢工場で製造していますが、
タブレットは米沢工場で作っていません。

NECタブレットはレノボがOEMで製造しており、
中国にあるレノボの工場でNECタブレットは作られています。

レノボの工場で作られているので、
「NECタブレットの中身はレノボ」となっているわけです。

なぜレノボがNECタブレットを作っている?

レノボがNECタブレットを作っている理由は、
NECパーソナルコンピュータがレノボグループの一員だからです。

NECパーソナルコンピュータはNEC本体のパソコン部門を分社化したもので、
NECとレノボの合弁会社の傘下にあります。

NECとレノボの合弁会社の株式比率はNECが1/3、レノボが2/3で、
NECに議決権はあるものの実質的にはレノボの会社と言えます。

NECパーソナルコンピュータは元々タブレットは手掛けていなかったため、
NECタブレットを作るに当たって実質的な親会社であるレノボの力を借りたのです。

レノボは自社でタブレットを製造しているので、実質的な子会社である
NECパーソナルコンピュータのタブレットをOEMで作っているというわけです。

中国で作られているNECタブレットは安全?

NECタブレットが中国で作られていると聞いて不安を感じた人も居るかもしれませんが、
NECタブレットは安全に使えます。

現在中国には世界中の電子機器メーカーの工場があり、
電子機器の最先端技術の集積地となっています。

中でもレノボは世界トップクラスの電子機器メーカーですから、
NECタブレットの性能には全く問題が無いのです。

また中国では電子機器の研究開発から部品調達、組み立て、動作テストまで
国内で一貫して行えます。

工程の一部を外国で行う必要がないので製造コストが抑えられ、
リーズナブルな価格での販売が可能です。

日本では中国製品は「安かろう悪かろう」のイメージが強いですが、
電子機器に関しては「Made in China」は高性能・リーズナブルでコスパが高いです。

「Made in China」を敬遠するとタブレットは買えない

NECタブレットに限らず電子機器で「Made in China」を敬遠すると、
選択肢がほとんど無くなってしまいます。

先にも書いたように、世界中の電子機器メーカーが中国に工場を持っています。

日本を含めた東アジア向けの製品は中国の工場で作っている場合が大半ですから、
どこの国のメーカーのタブレットでも日本で購入できるのは「Made in China」なのです。

日本国内でタブレットを作っているメーカーもありますが、
日本国内では法人向けモデルが多く作られており個人向けはかなり数が限られます。

大手メーカーが国内生産している個人向けタブレットはほとんど無いと言っても
良いぐらいで、国内生産にこだわると中小メーカーのタブレットを選ぶしかありません。

国内生産だと価格も高くなりがちですから、リーズナブルである程度の性能を持つ
タブレットが欲しいなら中国製は排除できないのです。

NECタブレットの中身がレノボであることを隠していない?

実際にNECタブレットを使っている人によると、
NECタブレットの中身がレノボであることをメーカーは隠そうともしていないとのことです。

タブレットでもパソコンでもスマホでも設定画面で機種名を確認することができます。

例えばNECタブレットなら、
通常は設定画面に機種名として「LAVIE Tab〇〇」などと表示されます。

ところが実際にNECタブレットを購入した人によると、NECタブレットの設定画面には
「Lenovo Tab 〇〇」という機種名が表示されるとのことなのです。

NECタブレットの中身がレノボなのは公然の秘密ではありますが、
せめて設定画面の機種名ぐらいはNECタブレットのものにしてもらいたいところです。

NECタブレットとレノボタブレットの違い

NECタブレットの中身はレノボですが、
NECタブレットとレノボタブレットが全く同じというわけではありません。

それぞれの公式オンラインショップで販売されているタブレットで比較してみましょう。
(参照:https://www.nec-lavie.jp/shop/#tablet、https://www.lenovo.com/jp/ja/tablets/)

まず画面サイズですが、NECタブレットは
 ・8型
 ・9型
 ・10.1型
 ・10.61型
 ・11.2型
 ・11.5型
 ・12.6型
というラインナップになっています。

レノボタブレットは
 ・8型
 ・10.1型
 ・10.6型
 ・11.2型
 ・11.5型
 ・12.6型
で、レノボタブレットには9型がありません。

またNECタブレットは8型だけでも2モデルあるのに対して、レノボタブレットは
8型は1モデルのみで同じ画面サイズでもNECタブレットはバリエーションがあります。

9型の有無だけでなく、
タブレットの選択肢としてはレノボタブレットよりもNECタブレットの方が多いです。

価格の違い

価格を比較するとNECタブレットよりもレノボタブレットの方が安いです。

例えば一番価格の安い
 ・8型
 ・Android12
 ・メモリ3GB
 ・ストレージ32GB
というスペックのタブレットをレノボ公式オンラインショップでは18,000円台で
販売しています。

同じスペックのタブレットをNEC公式オンラインショップで購入すると27,000円台で、
レノボよりも1万円近く高くなります。

中身はほぼ同じであることを考えると、1万円近く安いレノボタブレットの方がお得です。

性能の違い

中身はほぼ同じと言っても違う部分もあるので、「LAVIE Tab T10」と
「Lenovo Tab M10plus」をピックアップして性能を比較してみます。

画面サイズこそT10が10.1型、M10が10.61型で違いますが、メモリ4GB、
ストレージ64GBは同じです。

本体サイズは
 ・T10 幅158.62mm 高さ239.84mm 厚み8.5mm
 ・M10 幅158.6mm 高さ239.8mm 厚み8.5mm
で、画面サイズはM10の方が大きいものの本体はほぼ同じ、重さも460gで同じです。

タブレットの処理能力を司るプロセッサは
 ・T10 Unisoc T610
 ・M10 Snapdragon680
で、細かい比較は割愛しますがSnapdragon680の方が性能はやや上となっています。

内蔵カメラの画素数は
 ・T10 フロント800万画素 リア500万画素
 ・M10 フロント800万画素 リア800万画素
で、フロントカメラは同じ性能ですがリアカメラはM10が上です。

バッテリー容量はそれぞれ
 ・T10 5100mAh
 ・M10 7700mAh
となっています。

バッテリーの駆動時間で言うとT10が約9時間でM10が約12時間ですから、
M10の方が充電が長持ちです。

バッテリーの種類はどちらも「リチウムポリマーバッテリー」で、
充放電サイクル500回程度まではバッテリーの劣化はありません。

どちらも外部ストレージの使用が可能ですが、T10は最大128GBまでの
MicroSDカードしか使えないのに対してM10は最大2TBまで使えます。

NECタブレットとレノボタブレットはほぼ中身は同じなのですが細かい違いがあり、
T10とM10の比較ではレノボのM10の方が性能はやや上です。

サポートはNECタブレットだが・・・

タブレット購入後のサポートについては、国内メーカーであるNECタブレットの方が
海外メーカーであるレノボタブレットよりも上です。

NECタブレットには、起動から初期設定、基本的な使い方までの手順が
書かれているセットアップシートが同梱されています。

さらに、Googleアカウントの登録方法など、
より具体的なタブレットの使い方を紹介している電子マニュアルも用意されています。

購入から1年間はタブレットの使い方について電話やチャットで無料で相談できますし、
2年目以降も有料ですが電話相談が可能です。

レノボタブレットにもマニュアルは用意されていますが、
タブレットの使い方に関する無料相談は受けられません。

ただNECタブレットのサポート窓口はNECパーソナルコンピュータで、
技術的なサポートは製造元であるレノボが行います。

NECタブレットでの技術的なトラブルをNECパーソナルコンピュータに問い合わせても、
「レノボの方に問い合わせてくれ」と言われる恐れがあるのです。

修理もレノボが行うのですが、NECパーソナルコンピュータに修理依頼をしなければならないため余計が時間・手間がかかってしまいます。

サポート自体はNECタブレットの方が上ではあるものの、
トラブルの内容によってはレノボタブレットの方がスムーズなケースもあります。

     
   

まとめ

レノボがOEMでNECタブレットを作っており、
「NECタブレットの中身はレノボ」ということは事実です。

ただ性能も全く同じというわけではなく、
共通する部分はあるものの細かいところで違う部分も少なくありません。

一概にどちらが良いとは言えないので、タブレットを購入する際は
性能などを比較して自分の使い方に合ったものを探しましょう。

   
   

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