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任天堂がどこの国の企業が意外と知られていない!?

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NintendoSwitchなどのゲーム機やスーパーマリオなどのゲームソフトで有名な
「任天堂」ですが、一定年齢以下だとどこの国の会社か知らないケースもあります。

では任天堂とはどこの国の会社なのか、
NintendoSwitch以外にどういった製品を作っているのかなどを詳しく見ていきましょう。

     
   

任天堂は京都発祥の日本企業

NintendoSwitchやスーパーマリオの世界的ヒットでグローバル企業に成長した
任天堂ですが、京都で創業したれっきとした日本企業です。
(参照:https://www.nintendo.co.jp/corporate/history/index.html)

グローバル企業となった現在も創業地である京都に本社を置いています。

ただし現在の任天堂はファブレスメーカーで自社工場は持っておらず、
EMSで製造業者にSwitchなど自社製品の製造を委託しています。

任天堂から製造を委託されている業者は現在日本には無く、
中国とベトナムの業者が任天堂製品を主に作っているのです。

製造こそ海外で行われていますが、創業者はもちろん現在の経営者も日本人ですし、
創業も京都ですから任天堂は純日本企業と言えます。

元々はトランプを作る会社だった?

創業は1889年(明治22年)で、日本特有のかるたの一種である花札を作る
「任天堂骨牌」という個人商店としてスタートします。

1902年に日本で初めて作ったトランプが大ヒット、1930年には自社ビルを建て、
1947年に「丸福」という社名で株式会社化しました。

1949年に「丸福かるた」、1950年に「任天堂かるた」、1951年に「任天堂骨牌」と
1年ごとに社名を変更し、1963年に社名が現在の「任天堂」となります。

1970年代初頭まで花札やトランプの製造が中心だったので、団塊の世代より上の
年代の人にとっては任天堂はゲーム用のカードを作る会社というイメージです。

花札やトランプからビデオゲームへ

1973年に業務用のレーザークレー射撃システムを開発した辺りから、
ビデオゲーム事業へと傾倒していきます。

1975年にはEVRレースというアーケードゲームを開発、
1977年には三菱電機と共同で据置型のビデオゲーム機を開発しました。

NintendoSwitchなど現在のゲーム機と違って、当時のゲーム機は内蔵された
簡単なゲームが遊べるだけのものです。
(それでも当時は画期的だった)

1978年には業務用ビデオゲームを開発、
1980年には一大ブームを巻き起こした「ゲーム&ウォッチ」を開発します。

ゲーム&ウォッチは当時の据置型ビデオゲームを携帯型にしたようなもので、
内蔵された1種類の簡単なゲームがプレイできるものです。

しかし持ち運び可能でどこでも遊べることから大人気となり、
団塊ジュニアにとっては任天堂は「ゲーム&ウォッチの会社」というイメージもあります。

ゲームは自宅で遊ぶ時代へ

1981年に現在も任天堂の人気キャラクター「ドンキーコング」のアーケードゲームが
稼働開始、1983年にはついに「ファミリーコンピューター」を発売します。

据置型ビデオゲームやゲーム&ウォッチは簡単なゲームしかできず、
本格的なゲームはゲームセンターでプレイするのが当時は一般的でした。

しかしファミリーコンピューター(ファミコン)の登場によって、
ゲームはゲームセンターではなく自宅で遊ぶ時代へと変わります。

ファミコンはNintendoSwitchなど現在のゲーム機の原型で、
カセットを入れ替えることで多様なゲームをプレイすることが可能です。

当初は「マニア向けのおもちゃ」ということで大ヒットとはならなかったものの、
1985年にゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」の登場とともに人気が爆発します。

1987年には累計出荷台数が1000万台を超え、
当時の6歳から17歳の少年の約7割がファミコンを所有していたほどです。

「ファミコン」は家庭用ゲーム機の一般名詞となり、他社から発売された
家庭用ゲーム機も当時の親世代にはファミコンと認識されていました。

「世界のNintendo」へ

任天堂はファミコン人気に胡坐をかくことなく、1989年には携帯型ゲーム機
「ゲームボーイ」、1990年にはファミコンの後継機「スーパーファミコン」を発売します。

1996年にはスーパーファミコンの後継機「Nintendo64」、
2001年にはゲームボーイの後継機「ゲームボーイアドバンス」を発売しました。

その後
 ・ゲームボーイアドバンス
 ・ゲームキューブ
 ・NintendoDS、DSi、3DS
 ・Wii、WiiU
と次々に新型ゲーム機を送り出し、
2017年に現在も人気となっているNintendoSwitchを発売したのです。

ファミコン発売前の1980年にアメリカ、ファミコン発売後にドイツとフランス、
2000年代に入って韓国に現地法人を設立します。

海外でのファミコンなどの大ヒットを受けて、2009年にはA.T.カーニー社の調査で
グローバル企業2500社の中で1位に選出されます。

スマホ前夜とは言え、GoogleやApple、Amazonといった後の「GAFA」を抑えて
日本企業である任天堂が名実ともに世界一となったのです。

2000年代初頭の任天堂の勢いは凄まじく、イチロー選手など日本人選手も
多数所属したMLBシアトル・マリナーズの筆頭オーナーだったこともありました。
(現在はマリナーズの筆頭オーナーではない)

任天堂が生み出した人気コンテンツ

任天堂が発売したソフトからは大ヒット作が次々と生まれており、
ゲーム業界に止まらない人気コンテンツとなったものもあるのです。

ゲームの枠を超えて人気コンテンツとなった代表格が「マリオ」で、
今や日本で一番有名な人気キャラクターと言っても良いぐらいです。

元々はドンキーコングなど他の任天堂ゲームの端役でしたが、「マリオブラザーズ」で
主役に抜擢されると次作の「スーパーマリオブラザーズ」で大人気となります。

スーパーマリオシリーズは2023年にもSwitchで新作が発売されており、
40年以上に渡って任天堂ハードを支える人気コンテンツです。

マリオの人気はゲームに止まらず、日本はもちろん本場アメリカの
「ユニバーサルスタジオ」にマリオを中心とした任天堂テーマパークが展開されています。

2016年のリオデジャネイロオリンピック閉会式では、次回の東京オリンピックの
プレゼンテーションとして当時の首相がマリオの衣装を着て登場しました。

派生作品を含めたスーパーマリオシリーズからはマリオだけでなく
 ・ルイージ
 ・ピーチ姫
 ・クッパ大王
 ・ワリオ
などの人気キャラクターが生まれています。

ポケモン

スーパーマリオと並ぶ任天堂が生み出した人気コンテンツとして忘れてはならないのが
「ポケモン」です。

現在は任天堂の子会社であるポケモン株式会社の所管となっていますが、
元々は任天堂がゲームボーイ用ソフトとして発売されました。

初代ポケモンは800万本を超える売り上げを記録、
数々の人気タイトルを抑えてゲームボーイソフト史上一番売れたソフトとなったのです。

ゲームの大ヒットを受けてポケモンアニメがTVで放映され、
定期的に映画も作られるようになります。

2016年にはスマホアプリ「ポケモンGO」がリリースされ、
子供だけでなく大人もスマホを持って街に繰り出すという社会現象を巻き起こしました。

ポケモンGOの開発・運営には任天堂は直接関わってはいないものの、
任天堂が生み出したコンテンツが世界的に人気となっていることを認識しました。

またポケモンのカードゲームも人気で、デジタルコンテンツがアナログコンテンツに
進出するという逆転現象も起こっています。

ステイホームで人気となったあのゲームも任天堂

2020年からの約3年、特に最初の1年は外出することも憚られる社会情勢でしたが、
そんな中でも任天堂は人気コンテンツを生み出しました。

「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」というSwitch用ソフトが
ステイホームを強いられる中で大人気となったのです。

プレイヤーは移住者となって無人島を思い通りに開発して、
Switchの通信機能を使って他のプレイヤーと交流できるというゲームです。

リアルで会うことが難しい社会情勢の中、あつ森で友人などと交流することで
孤独を癒していたという人も少なくありませんでした。

あつ森とともにステイホームが強いられる状況で人気となったのが「スプラトゥーン」です。

対戦型のアクションゲームで簡単に言うと「陣地取り」、
ゲーム内のエリアを自チームの色でより多く染められた方が勝ちというシステムです。

あつ森と同様に通信機能を使うことで、
家に居ながらにして世界中のプレイヤーと協力したり対戦できたりします。

任天堂はTVゲームだけじゃない

ファミコンに始まって現在はSwitchと任天堂はTVゲームのイメージが強いですが、
現在もTVゲーム以外の商品を取り扱っています。

元々任天堂は花札を作る会社としてスタート、日本で初めてトランプを製造、
ということで現在も花札やトランプを作っているのです。
(参照:https://www.nintendo.co.jp/others/index.html)

花札やトランプ以外にも
 ・麻雀
 ・小倉百人一首
 ・将棋
 ・囲碁
なども製造・販売しています。

花札とトランプはマリオなど人気キャラクターを用いたデザインのものから
シンプルなデザイン、昔ながらのデザインのものまで選べます。

また花札とトランプはオリジナルデザインのものを注文して作ってもらうことも可能です。

ただし1000個単位での注文なので会社のグッズなどとしては作れますが、
個人で作るのは少し難しいです。

任天堂のホームページには花札とトランプの遊び方も紹介されているので、
たまにはアナログレトロゲームを楽しんでみるのも良いかもしれません。

     
   

まとめ

任天堂は京都で創業、現在も京都に本社を置くれっきとした日本企業です。

創業時の花札から現在のSwitchに至るまで一貫してゲームにこだわっている会社で、
ゲーム一本で世界一にまでのし上がりました。

現在もゲームに止まらない人気コンテンツを生み出し続けており、
日本を代表するグローバル企業の1つとなっています。

   
   

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