配線

アウトレットボックスとプルボックスの違いとは

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こんにちは、ノラです^^

こないだ仕事の関係で、新築一戸建ての電気工事の現場に立ち会うことになったわ。

基本的に私は見てるだけなんだけど、電気工事を行う業者の人が
「アウトレットボックスは~」とか「プルボックスを~」って言ってるのを耳にしたのよ。

アウトレットボックスとプルボックスの実物も見ても特に違いが分からず、
途中で別の仕事が入ったから業者の人に2つの違いを聞くことができなかったの。

私の仕事と直接関係がある物じゃないけど、
気になったから後でアウトレットボックスとプルボックスの違いについて調べたわ。

だから今回はアウトレットボックスとプルボックスの違いなどについて、
分かりやすく説明するわね。

     
   

電気の配線工事で使われる「ボックス」とは?

アウトレットボックスもプルボックスも、
電気の配線工事で使われる「ボックス」と言われるものの1つなの。

じゃあボックスは何なのかってことになるけど、ごくごく簡単に言うと、
電気の配線やケーブルを分岐させたり接続させたりするための箱って感じね。

私も知らなかったんだけど、電線って配管の中で分岐させたり接続させたりしちゃ
いけないことに「電気設備技術基準」で決まってるらしいのよ。

ちなみに電気設備技術基準とは「電気設備に関する技術基準を定める省令」のことで、
簡単に言うと経済産業省が定めた電気工事についての施行規則みたいなものね。

配管内で電線の分岐・接続ができないから、アウトレットボックスとかプルボックスなどを
設置してその中で電線を分岐・接続してるってわけなの。

アウトレットボックスやプルボックス以外にも
 ・コンクリートに埋設する「コンクリートボックス」
 ・主に木造建築で使われる「ナイスハット」
 ・OAフロア(二重床のようなもの)内で使われる「ハーネスジョイントボックス」
などの種類もあるのよ。

住宅のどこかにアウトレットボックスかプルボックスが設置されている

電気工事士の資格を持ってないから電気工事はできないし、
仕事も電気関係じゃないからアウトレットボックスもプルボックスも
自分には関係無いと思ってない?

一戸建てにしろマンションなど集合住宅にしろ、自分が住んでる建物のどこかには
必ずアウトレットボックスかプルボックスが設置されてるのよ。

例えば新築の一戸建てに最寄りの電柱から電線を引き込む場合、1つの部屋だけで
電気が使えても仕方ないから、全ての部屋で電気を使えるようにするわよね。

でも全ての部屋に電柱から直接電線を引き込むなんてことはしないから、
1本の電線を分岐させて全ての部屋で電気を使えるようにしてるわ。

1階と2階に電線を分岐させるのに外壁のどこかにプルボックスが設置されてることも
あるだろうし、リビングと寝室で電線を分岐させるのに天井裏にアウトレットボックスが
設置されてるってこともあるのよ。

アウトレットボックスやプルボックスの設置場所は把握しておいた方が良い

自宅のどこにアウトレットボックスやプルボックスが設置されてるかを把握しておけば、
万が一電気の配線工事が必要になった場合にスムーズに工事業者を案内することが
できるわ。

私が実家に居る時にリビングの照明とかテレビが映らなくなって、
近所の電気屋さんに見に来てもらったことがあるのよ。

その時にアウトレットボックスとかプルボックスも点検することになったんだけど、
当時の私はそれがどこにあるか全く見当も付かなかったから、
電気屋さんに探してもらったの。

家の外に設置されてるプルボックスはすぐ見つかったんだけど、
家の中に設置されてるはずのアウトレットボックスかプルボックスが
なかなか見つからなかったわ。

結局天井裏にアウトレットボックスが設置してあったんだけど、
天井裏への入り口が押し入れの中にあったの。

まさか電気の点検をしてもらうのに押し入れに入られると思ってなかったら、
散らかったままの部屋や押し入れの中を電気屋さんに見られて恥ずかしかったわね。

電気の点検や工事の際に私みたいな恥をかくこともあるから、アウトレットボックスか
プルボックスが自宅のどこに設置されてるか把握しておいた方が良いわよ。

アウトレットボックスとプルボックスの違いとは?

アウトレットボックスもプルボックスも、
中で電線を分岐・接続させるためのボックスという点では同じだわ。

じゃあ何が違うのかなんだけど、
アウトレットボックスとプルボックスの違いは「サイズ」なのよ。

単純に、大きくて外壁など主に屋外に設置されるのがプルボックスで、
小さくて天井裏など主に屋内に設置されるのがアウトレットボックスといった感じで
覚えておくと良いわ。

もう少し詳しく説明すると、アウトレットボックスはJIS規格で
 ・幅
 ・高さ
 ・厚さ
 ・ネジの間隔
などが規定されてるのに対して、プルボックスにはそういった規定が無いの。

アウトレットボックスは
 ・102mm×102mm
 ・119mm×119mm
の2つのサイズしかないのよ。

一方プルボックスには規定が無いから、
200mm×200mmとか400mm×400mmといった大きいサイズのものもあるの。

分岐・接続する電線やケーブルの数が多くなければアウトレットボックスでも
対応できるけど、電線やケーブルの数が多くなるとプルボックスでないと
対応できないのね。

材質にも違いがある

アウトレットボックスとプルボックスでは材質にも少し違いがあるわ。

JIS規格でアウトレットボックスの材質までは規定されてないから、
アウトレットボックスには特定の材質の物しかないってわけじゃないの。

でもアウトレットボックスは主に屋内で使われることが多いから、
樹脂製や電気めっきで黒焼付塗装の物が多いのよ。

逆に屋外にアウトレットボックスを設置することは少ないから、
錆びに強いステンレス製や亜鉛・アルミニウム・マグネシウムの合金メッキの鋼板製の
ものはほとんどないのよね。

対してプルボックスは屋内外問わず使われるので、ステンレス製や鋼板製の物も多いし、
硬質ビニルなど樹脂製のものも少なくないわ。

だから樹脂製だと見分けが付きにくいけど、
金属製だったらアウトレットボックスじゃなくてプルボックスだと見分けが付きやすいわね。

プルボックスの方が使いやすい

アウトレットボックスはサイズが決まってる上に材質もある程度決まってるから、
設置できる場所が必然的に限られてくるのよ。

屋内でなおかつ分岐・接続させる電線やケーブルの数が少ない場合ぐらいしか、
アウトレットボックスは使えないわ。

それに対してプルボックスはサイズも材質も豊富だから、
場所を問わずに設置することができるの。

分岐・接続させる電線やケーブルの数が少なくて屋内だったら、
樹脂製の小さいサイズのプルボックスを使えば良いわ。

電線やケーブルの数が多くて屋外だったら、
ステンレス製である程度大きいサイズのプルボックスが使えるのよ。

このように場所を問わずに設置できるから、電気の配線工事では
アウトレットボックスよりもプルボックスを使うことの方が多いみたいね。

     
   

プルボックスの種類

アウトレットボックスにはJIS規格による規定があるから、種類が限られてるわ。

それに対してプルボックスには規定が無いからサイズや材質など種類が豊富で、
材質によって特徴があったりするのよ。

そこでプルボックスの種類を詳しく紹介するわね。

プルボックスのサイズ

プルボックスのサイズは、電線を収納するのかケーブルを収納するのかでも変わるし、
それぞれ直線で分岐・接続するのか直角に分岐・接続するのかでも違うの。

プルボックスのサイズの算出方法は、電線を直線で接続する場合は
 ・幅・・・(配管のサイズ+30)+(30×2)mm
 ・長さ・・・配管の最大サイズ×6mm以上
 ・高さ・・・1段配列 100~300mm
2段配列 200~400mm
3段配列 300~600mm
となって、直角で接続する場合は
 ・幅、長さ・・・(配管のサイズ+30)+30+配管の最大サイズ×3mm
 ・高さ・・・1段配列 100~300mm
2段配列 200~400mm
3段配列 300~600mm
となるわ。

ケーブルを直線で接続するんだったら
 ・幅・・・(配管のサイズ+30)+(30×2)mm
 ・長さ・・・配管の最大サイズ×8mm以上
 ・高さ・・・1段配列 100~300mm
2段配列 200~400mm
3段配列 300~600mm
で、直角で接続するんだったら
 ・幅、長さ・・・(配管のサイズ+30)+30+配管の最大サイズ×8mm
 ・高さ・・・1段配列 100~300mm
2段配列 200~400mm
3段配列 300~600mm
なのよ。

収納するのが電線かケーブルかでプルボックスの幅と長さが変わって、
分岐・接続が直線か直角かでプルボックスの長さが少し変わるのね。

プルボックスの素材

プルボックスの素材は
 ・金属
 ・樹脂
の2つに大きく分けられるわ。

さらに金属製のプルボックスには
 ・鋼板製
 ・ステンレス製
 ・溶融亜鉛メッキ仕上げ
 ・高耐食性メッキ鋼板製
の4種類があり、樹脂製には
 ・塩化ビニル(ポリ塩化ビニル)製
 ・FRP樹脂製
の2種類があるの。

鋼板製と溶融亜鉛メッキ仕上げさらに塩化ビニル製のプルボックスは屋内、
それ以外は屋外で使用されることが多いのよ。

電線やケーブルを通す配管の素材によってプルボックスの素材も変わり、
配管が金属製だとプルボックスも金属製、配管が樹脂製だとプルボックスも樹脂製の
ものを使うらしいわ。

屋外に設置されるプルボックスはステンレス製が多い

建物の外壁など屋外に設置するプルボックスには、
ステンレス製のものが使われることが多いんだって。

ステンレスは表面が酸化被膜で覆われてるから、特にさび止め塗装を施さなくても
錆びる心配が少なくて、強度も高いから屋外に設置されることが多いのね。

また工場などの特別な環境だと、
さび止め塗装を施した鋼板製のプルボックスでも腐食しちゃうことがあるの。

だから、一般的には屋内用には鋼板製のプルボックスが使われることが多いけど、
工場などの特別な環境では屋内にもステンレス製のプルボックスが設置されることが
あるのよ。

ただステンレスも塩酸や硫酸によって腐食するから、
塩酸や硫酸を扱う工場ではステンレス製のプルボックスも使えないわ。

さらに他の金属とステンレスが接触するとステンレスも錆びることがあるから、
ステンレス製のプルボックスに触れる位置に他の金属が無いかも気を付けないと
いけないのよね。

屋外設置のプルボックスは雨ざらしの方が良い!?

屋外に設置されるプルボックスには、耐候性に優れてる
 ・ステンレス製
 ・溶融亜鉛メッキ仕上げ
 ・高耐食性メッキ鋼板製
といった金属製のものが使われることが多いわ。

いくら耐候性に優れてると言っても、ステンレス製や溶融亜鉛メッキ仕上げ、
高耐食性メッキ鋼板製といった金属製のプルボックスは雨に当たらない軒下に
設置するのが望ましいと思うわよね。

もちろん一般的には軒下に設置するのが良いんだけど、沿岸部に限っては金属製でも、
プルボックスは雨の当たらない軒下じゃなくてあえて雨ざらしにした方が良いわ。

ステンレスなど金属製のプルボックスは水への耐性は強いものの、
塩分への耐性が少し低いの。

そのため海に近い沿岸部だと金属製のプルボックスに潮風が当たることで、
塩害が発生して腐食しちゃう恐れがあるのね。

だから沿岸部ではあえて金属製のプルボックスを雨に当たる位置に設置して、
プルボックスに付着した塩分を雨で洗い流しちゃおうってわけなの。

FRP製のプルボックスは雨が当たらない軒下に設置すべし

沿岸部では、金属製じゃなくて耐候性も高くて塩害にも強いFRP製のプルボックスが
屋外に設置されることも多いんだって。

ちなみにFRPは「繊維強化プラスチック」のことで、
漁船の船体に使われることもあるから塩分が付着しても腐朽しにくいのよ。

ただ金属製のプルボックスと違って、FRP製のプルボックスを設置する場合は
沿岸部であっても雨が当たらない軒下に設置した方が良いわね。

FRPは耐候性が高いんだけど、
紫外線を浴び続けると劣化して水を吸い込みやすくなっちゃうの。

もちろんプルボックスの中にまで水が染み込む可能性は低いけど、
水を吸い込むことでFRPが腐朽しちゃう恐れがあるわ。

だからFRP製のプルボックスは、なるべく日光が当たらなくてなおかつ雨も当たりにくい
軒下に設置するのが望ましいってわけなのね。

金属製のプルボックスはかなり重い

樹脂製のプルボックスはそうでもないけど、金属製のプルボックスはかなり重いわ。

鋼板製だと200mm×200mm×200mmの大きさでも3kgはあるから、
400mmとかになると軽く10kgを超えてきちゃうのよ。

プルボックスは持ち運ぶものじゃないから別に重くても構わないものの、
外壁などに固定するのが大変なのよね。

いわゆる梁の通ってるところに固定しないと、
振動などでボルトが緩んでプルボックスが外れちゃうことがあるわ。

プルボックスが外れると当然家の中で電気が使えなくなる可能性が高いし、
金属製のプルボックスはかなり重いから簡単に元に戻すこともできないの。

だから金属製のプルボックスはしっかり梁が通ってて、
ちょっとぐらいの振動ではボルトが緩まない位置に設置しなきゃいけないのね。

金属製のプルボックスはアースを取っておく

屋内でも屋外でも金属製のプルボックスを設置する場合には、
「アース」を取らなきゃダメよ。

金属製のプルボックスでアースを取る理由は、
エアコンとか冷蔵庫とか洗濯機などの家庭用電化製品でもアースを取るのと同じなの。

プルボックスの中には電気の配線が収納されてるわけだから、
当然だけど漏電する危険性があるのね。

もし金属製のプルボックス内で漏電が発生した場合、
当然プルボックスを開けて点検しなきゃいけないんだけど、アースを取ってないと
プルボックスを触ることも危ないことになるわ。

そうすると漏電したままってことになって他の危険性も高まっちゃうから、漏電しても
大丈夫なように金属製のプルボックスではアースを取っておかないといけないってわけ。

樹脂製のプルボックスだとアースは当然不要だし、金属製のプルボックスでも
収納されてる電線やケーブルの電力が弱い場合はアースを取らなくても良いのよ。
(電力の強い弱いに関係無く金属製のプルボックスではアースを取った方が安全)

国土交通省仕様のプルボックスとは

プルボックスについて調べてると、金属製のプルボックスには
 ・民間仕様
 ・国土交通省仕様
という2つの仕様があることが分かったわ。

「国土交通省仕様」と言うのは、国土交通省の営繕部が制定した
「公共建築工事標準仕様書」に適した仕様のプルボックスってことなのよ。

この公共建築工事標準仕様書は、
公的な建築物の品質を確保した上で施工を合理化するために制定されてるものなの。

だからプルボックスの仕様だけじゃなくて、公共建築工事標準仕様書では
 ・材料
 ・機材
 ・工法
 ・試験
など建築に関するあらゆるものについて標準的な仕様を示してるのね。

一般的な住宅だと別に公共建築工事標準仕様書に従う必要は無いから、
プルボックスも国土交通省仕様じゃなくて民間仕様のものでOKよ。

でも県営とか市営の住宅ってなると、自治体が運営する公共の建築物になるから、
公共建築工事標準仕様書に従ってプルボックスも国土交通省仕様のものを
使わなきゃいけなかったりするわ。

まあ仕事が電気関係じゃなければ特に気にしなくても良いけど、
電気関係で公共の建物の建築や改修に携わる場合には
公共建築(改修)工事標準仕様書を気にしておかないといけないわね。

ちなみに国土交通省仕様があるのは、
 ・鋼板製
 ・ステンレス製
 ・溶融亜鉛メッキ仕上げ
といった金属製のプルボックスだけで、高耐食性メッキ鋼板製と樹脂製の
プルボックスには国土交通省仕様のものは無いわ。

まとめ

アウトレットボックスとプルボックスはどちらも、
電線や電気のケーブルを分岐・接続させるためのものよ。

じゃあ同じ物かって言うとそうじゃなくて、アウトレットボックスとプルボックスでは
JIS規格による規定が有るか無いかの違いがあるわ。

アウトレットボックスにはJIS規格による規定があってサイズが限られてるけど、
プルボックスには規定が無いからサイズが多様なの。

また素材や設置場所にも多少の違いがあって、
役割は同じだけどアウトレットボックスとプルボックスは全くの別物なのね。

   
   

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