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国産腕時計の掘り出し物はマイナーブランドにあり

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最近はスマートウォッチに押され気味の「腕時計」ですが、海外メーカーはもちろん
国産メーカーからもたくさんのブランド腕時計が発売されています。

今回は「それどこの時計?」と人から聞かれる、
知る人ぞ知るちょっとマイナーな国産腕時計ブランドを紹介しましょう。

     
   

若者向けでカジュアルな「ワイヤード」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド1つ目は「ワイヤード」です。
(参照:https://w-wired.com/products/all.html)

世界に誇る日本の大手時計メーカー「セイコー」のサブブランドで、メインブランドである
セイコーやグランドセイコーに比べるとリーズナブルなのが特徴です。

文字盤やベルトに赤や青といったカラーを採用、
少し派手な印象を受けるカジュアルなデザインとなっています。

サブブランドながらセイコーですから機能性は優れており、電池交換不要のソーラー
モデルやBluetooth通信で時刻を自動修正する機能が付いたモデルもあります。

一部モデルを除いて10気圧防水となっており、
少々雨や汗で濡れたとしても故障の心配はありません。

ストップウォッチ機能や日時表示、
太陽光を吸収して暗い場所で文字盤が光るルミブライトなどの機能も備えています。

これだけの機能性を持ちながら、価格は高いもので3万円前半、
安いものだと1万円台とリーズナブルです。

ワイヤードはどちらかと言うと若者向けですが、
落ち着いたデザイン・カラーのモデルもあるので年齢に関わらず使用できます。

ただリーズナブルなだけに耐久性が少し犠牲になっており、
10年単位での使用は厳しいかもしれません。

個性的なデザインが特徴の「INDEPENDENT」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド2つ目は「INDEPENDENT」です。
(参照:https://independentwatch.com/collection/)

こちらも世界に冠たる国産時計メーカーである「シチズン」のサブブランドとなっています。

先のセイコーワイヤードと同様に、
どちらかと言うと若者向けで価格がリーズナブルなのが大きな特徴です。

公式サイトでは紹介されていませんが、文字盤の一部がくり抜かれた
オープンハートモデルや全面が透けているスケルトンモデルなども販売しています。

人気アニメとのコラボモデルも販売したことがあり、
INDEPENDENTにはデザインが特徴的なモデルが多いです。

ワイヤードよりもカジュアル志向が強く、若者向けの印象が強いです。

公式サイトではINDEPENDENTの腕時計に組み合わせるコーディネートも
紹介されています。
(参照:https://independentwatch.com/special/magazine/01.html)

シチズンブランドですから機能性は問題なく、
電池交換や時刻合わせが不要なソーラー電波モデルもあります。

価格は1万円台から2万円台が中心で、
シチズンのメインブランドに比べるとリーズナブルです。

ただデザインが特徴的なため、掲示板やSNSなどでは
服装との組み合わせを間違えるとダサくなってしまうという意見が多くみられました。

     
   

チープセイコー?「ALBA」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド3つ目は「ALBA」です。
(参照:https://www.alba.jp/)

セイコーの低価格帯ブランドで、一部では「チープセイコー」などとも言われています。

アニメとコラボしたかわいいデザインやカジュアルなデザイン、シンプルなデザインなど
サブブランドにしてはデザインが豊富です。

さすがにセイコーのメインブランドに比べるとチープな感じが否めませんが、
シンプルデザインのモデルであればフォーマルスタイルにも合わせられます。

チープセイコーと言われているだけで、
性能は犠牲になっておらず月に15~20秒程度しかズレません。

電池交換不要なソーラーモデルもあれば、
時刻合わせ不要な電波時計もありますし、生活防水も備えています。

低価格帯ブランドだけあって、
価格が1万円を超えるのは一部モデルだけでほとんどのモデルが1万円以下です。

見た目に価格ほどのチープ感はないものの、
やはり若者向けで年配の方が身に着けるのにはあまり向いていません。

頑丈さが持ち味の「SEALANE」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド4つ目は「SEALANE」です。
(参照:http://www.sealane-watch.jp/)

「サン・フレイム」というメーカーのブランドで、
ブランドだけでなくメーカーもちょっとマイナーです。

セイコーやシチズンに比べるとマイナーですが、
創業40年でOEMを請け負っているので技術的には高いものを持っています。

SEALANE(シーレーン)は安全航路を意味し、
安全・正確な航海に貢献する目的で作られたブランドです。

船上での使用を想定しているため頑丈さがSEALANEの大きな特徴で、
壊れにくく長持ちするとの評判です。

20気圧防水と一般的な腕時計としては防水性が高く、
少々濡れるぐらいで故障する心配はありません。

メタルだけでなくレザーやラバーなど簡単にベルト交換できるモデルもあり、
スタイルに合わせてベルトが選べる点もSEALANEの特徴です。

価格は1万円台後半から7万円台と幅広く、
先に紹介した3つのブランドよりも少し高くなっています。

本体に対してリューズガードが非常に大きいので、
カジュアルでもフォーマルでも合わせにくいという意見も見られました。

ミリタリー好きは要チェック「KENTEX」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド5つ目は「KENTEX」です。
(参照:https://www.kentex-jp.com/)

文字盤が迷彩柄のモデルや自衛隊とコラボしたモデルなどを発売、
ミリタリー好きに人気のあるブランドです。

香港で日本人が1989年に創業したメーカーで、
元々は日本や欧米のメーカーからOEMを請け負う会社でした。

1998年に自社ブランドKENTEXを発売、20年余りで世界的に高い評価を受ける
時計メーカーに成長しています。

大手メーカーのOEMを請け負っていたことから技術力は高く、
価格の割に機能性や耐久性が高いと評価を受けています。

2005年には日本の時計メーカーとして初めて「トゥールビヨン」を発表して
世界的に大きな注目を集めました。

天才時計技師ブレゲによって開発された時計機構で、
時計の向きが一定でなくても時計としての高い精度を保つ仕組みです。

ミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダーと並ぶ世界三大複雑機構とされ、
その製作には高い技術と膨大な時間が必要とされます。

そのトゥールビヨンを国産メーカーとして初めて作ったわけですから、
KENTEXの技術力の高さは折り紙付きです。

自衛隊とコラボしているだけに派手なデザインのものは少なく、
カジュアルでもフォーマルでも比較的合わせやすいとされています。

自衛隊コラボモデルは2万円台からと比較的リーズナブルですが、トゥールビヨンは
60万円超、300m防水のダイバーズウォッチは10万円超と全体的に少し高めです。

また自衛隊コラボモデルはあくまで自衛隊の協力で製作しているだけで、
自衛隊に装備品として提供しているわけではありません。

自衛隊の装備品ではないので、
耐久性は思ったほど高くないといった意見も見られました。

幻のブランドのDNAを受け継ぐ「RICOH」

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランド6つ目は「RICOH」です。
(参照:https://www.gadgeblo.com/japanese-watch-brand/#index_id3)

「リコーエレメックス」というメーカーのブランドで、RICOHと言えばプリンターやコピー機、
産業設備などを思い浮かべますが腕時計も作っています。

プリンターやコピー機などのメーカーとしては大手で有名ですが、
腕時計メーカーとしてのRICOHはちょっとマイナーです。

RICOHは、「タカノ」という幻とも言われる国産腕時計ブランドのDNAを
受け継いでいます。

タカノのメーカーである高野精密工業は1938年創業、
1957年に腕時計事業に参入します。

一部マニアの間で名作の誉れ高い薄型の「タカノシャトー」などを生み出しましたが、
台風被害の影響もあって5年足らずでその歴史に幕を閉じたのです。

三愛グループ(現リコー三愛グループ)が2300人を超える社員を含めて
高野精密工業を買収して誕生したのがリコー時計(現リコーエレメックス)です。

高野精密工業の創業から数えて80周年には、名作タカノシャトーをモチーフにした
記念モデルを発売してオールドファンを喜ばせました。

腕時計は手巻きや自動巻き、電池式、ソーラー式が一般的ですが、
RICOHの腕時計は電磁誘導充電式となっています。

簡単に言うと、スマホなどと同じように専用の充電器を使って充電するタイプで、
一度フル充電すると1か月ほど使えます。

RICOHの腕時計はクラシカルなシンプルデザインなので、
カジュアル・フォーマルに関係なくスタイルに合わせやすいと評判です。

価格は1万円前後とリーズナブルですが、既に生産を終了してしまっており、
新品が手に入りにくいのが難点です。

和を意識したデザインの「ミナセ」

マイナーと言えるかは分かりませんが、
個性的な国産腕時計ブランドとして名前が挙げられるのが「ミナセ」です。
(参照:https://minase-watches.com/)

元々は切削工具メーカーで、精密加工用ドリル製造と金属切削の技術とノウハウを
生かして腕時計事業に参入します。

「和」を意識したデザインで、漆塗りの文字盤に蒔絵で装飾を施したモデル、
日本刀・雪見障子・移り行く四季などをモチーフにしたモデルがあります。

「100年後も語られる」をテーマに永続的にメンテナンスできるよう、
全ての外装品が取り外し可能です。

金属塊から1つ1つを手作業で削り出せるミナセならではの
熟練した技術があるからこそなせる技なのです。

ただ価格が非常に高く、新品だと数十万円から100万円超、
中古品でも程度が良ければ20~30万円します。

またデザインが個性的なため服装との調和が難しく、
カジュアルにもフォーマルにも合わせにくいという意見が少なからず見られました。

まとめ

ちょっとマイナーな国産腕時計ブランドをいくつか紹介しましたが、
知名度が高くないだけで品質や性能はトップブランドと遜色ありません。

時計専門店や通販サイトなど購入できる場所は限られますが、
マイナーブランドの腕時計は比較的リーズナブルとなっていることも多いです。

ワンポイントで良いから個性を出したいと考えているなら、紹介したものも含めて
ちょっとマイナーな国産ブランドの腕時計を選んでみると良いかもしれません。

   
   

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